璃緒01
クラスメイトの男子から、君好みの良いカフェテリアを見つけたんだと誘われたのが一週間前。そのカフェテリアにその人と行ったのが昨日。璃緒がやたらとツンケンし始めたのが、カフェテリアに行くことを告げた5日前。


「どうして怒ってるの?私、何かした?」
「いいえ、貴女は何もしてませんわ。……あの、男子とは」
「?」
「あの男子とは、仲がよろしいんです、の?」


あの男子…、カフェテリアに誘ってもらったクラスメイトのことかな。彼とは特別仲が良いわけではない。むしろ、まともに話したことなんて数える程度だと思う。だから、彼が何故私を誘ったのかが未だよくわかっていない……それどころか、どうしてあのカフェテリアが私好みだと知っていたのだろうと疑問にさえ思っている。


「別に……。名前も、苗字しか知らないし」
「……そう、でしたの。でも、よくそんな人の誘いに応じたわね?普通ならお断りすると思うのよ」
「うーん……まあ、悪い人じゃないし。奢ってくれるっていうから」
「見事に食べ物に釣られたわけね…。でも、それならその方が」
「璃緒?」
「なんでもないわ。そうね、ねえ、今度の日曜日に今度は私とそのカフェテリアに行きましょう?」
「うん、勿論いいよ」
「ふふ、良かった」
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -