沈黙を掲げよ
反撃の狼煙
十字架の行方を知らないか
雄弁なる足跡
碧い心の子ども
深夜零時の灰被り
真実を逃がして
未来不確定論
世界の淵で共に眠ろう
鯨は静かに泳ぐ
3.14の攻防
行く末は誰も見ない
我が骨となれ
無防備な声
素敵な理性と訝る本能
きっと覚えている
反対言葉と嘘吐き
虚偽の刃
避らぬ別れ
鍵は一つしか開けない
暴け、思うがままに
内なる夢に溶ける
軍の庭にて
果てまで道連れ
愚か者共と賛美歌
逃走者は語る
烏有に帰す
胎内に似ている
覗き見た烙印
明るい未来の裏の裏
禅問答
世間知らずの閉口
終えられた物語
目引き袖引き
恩赦を忘れたか
傍聴席は此処
今が極楽、そら地獄
生涯の足枷
連れていかれた夜
さよならタイムマシン
覚えのない旅路
埋没した虹
虚を孕む
進化を止める日
歪んだ地平線の果て
薄ら笑いに皮肉
最後の姿は誰のもの
触れない幻
焦燥を分かちあう
冷えた涙で穴を掘る
戯れの春
名にし負はば
許しなき定め
塩の湖、眠る真珠
須らく照らせよ
天上の鐘
過去に契りを
イマジナリー・ライン
聖母の一生
歓喜するさざめき
無抵抗の抵抗
辿った縁の糸先
嘘は吐かねど
腹で笑え
辟易する星を抱き
アルカディアに眠る
虹色の瞼
今日は幻、明日は獣
足元深く息づく
白粉がお似合い
遥かなるシャングリラ
地上への滑降
大地よ安らかに
聖水を食む
困難は神と共に立つ
舌で拭う涙
乳飲み子の至純
優しい口と声帯
明き夜を待つ
隠された暗闇
定まらないエピローグ
紙一重での終幕
染み渡る誘惑
争う遺伝子
伸びらかに、密やかに
二度目の福音
理性が心臓を貫くとき
朝焼けとミルク
全ての悲しみを注げ
撃ち合う正義
祝杯は投げられた
魂の回帰
隠し事を忘れる夜に
思い出づる唇
静かなる日、星の鼓動を聴く
雪待ち列車
橙に縁取られた笑み
子守歌は淡く囁く
それまでの神様
命を分かつ双子への序曲