古代ノ生キ人形
2014/09/15 19:05
■原曲
悪ノ召使
■
そなたは王で私は人形
育み繋ぐ奇怪な友情
国を蘇らせるためだけに
そなたは王の威光を宿す
遠く昔生まれ落ちた者
祝福するは民の歓声
兄弟姉妹全てを敵に
回すさだめをそなたは嘆いた
たとえ世界の全てが
その様相を変えようと
私は見ていてやるから
そなたは好きにすればいい
そなたは王で私は人形
育み繋ぐ奇怪な友情
呪いまといしその体に
残るのは記憶の残滓だけ
そなたが森へ出掛けたときに
その目に留まる一人の女
瞳に浮かぶ涙をすくう
そなたは恐らく恋に落ちていた
とはいえこの時代でも
恋が叶う時代でも
過保護がすぎる悪癖
私は呆れているぞ
そなたは王で私は人形
育み繋ぐ奇怪な友情
『惚れた相手』にも『家族』にも
慣れないやり方で愛を注ぐ
「もうすぐこの国は終わるだろう、裏切りの名を持つ者の手で」
あの日の私の声を聞いて
滅ばずに在れば 今はないだろう
愚かなほど人を愛し
滑稽なほど人を信じ
気味の悪い善に死んだ
だからこそ蘇りし友よ
そなたは王で私は人形
育み繋ぐ奇怪な友情
私はそなたを見守ってるぞ
げに面白き その成長を
万一 望み遂げたならば
その時は共に喜んでやる
■備考
オトマト氏から見たモルテル氏。
古代ノ王は昔の話メインでしたが、こちらは現代から回想。
解説はあまり必要ないと思いますが、一応次の記事に。
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