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「そうだ!貴方、私達がパリに言ってる間半兵衛さんに名前のことを頼んだら?」
「あぁ、それはいいな」









狼の手の中に








「いいかな?竹中君」
「もちろんです」
「ちょっと待てコラァアア!!何話し進めてんの?普通一番に私に了解取るでしょ!」


半兵衛は確かに私の彼氏で、大人だけど
お父さん達が思ってるような真っ白な心しててお手本みたいないい人じゃなくて
心の中はドス黒くて何かあると過剰なスキンシップを要求してくる狼なんだよ!
そんな半兵衛と一緒に生活するなんて少し嬉しいけど
はっきり言ってい


「嫌なのかい?」


いいいい嫌なんてことなんてないです!はい!
だから背中に背負ってる黒いオーラを消してくださいお願いします!


「……………い、嫌だなんて滅相もない」
「よろしい」
「じゃあ決まりね!名前のこと、よろしくお願いしますね半兵衛さん」
「はい、任せてください」
「竹中君に任せていれば俺たちも安心だな!」
「ホントだわ」


なんて能天気な親なんだ。
1人娘と狼を2人きりを置き去りに旅行に行く気まんまんじゃないか


「半兵衛さんの家に名前をお邪魔させるのと、この家に泊まるのどちらがいいかしら?」
「僕はどちらでも」
「名前は?」
「うーん…」


別にどっちでもいいけど
半兵衛の家に行ったら逃げ場がない気がするから家がいいかな


「できれば、この家がいいです…ていうかお母さん達いつから行くの?」
「ん?明後日よ」
「……はぁっ!?」
「名前も連れて行くつもりだったから、冬休みに入って直ぐに行くのよ」
「ちょっと待ってよ軽く二週間はあるよ!」
「少し早い新婚生活みたいね」
「洒落になりませんけどお母様!!」


ほら、また横で半兵衛笑ってるよ

やだやだって言ってるけど
嬉しくて、ドキドキしてるって半兵衛にはばれてるんだと思う
だって直ぐに顔に出ちゃうから


「それは、楽しみだね」


さり気なく腰にまわる半兵衛の手
此処は学校じゃないし、今は教師でも生徒でもないけど
目の前には両親が居るんだよ?


「う…うん」


そういうとこも好きだけど
少し大胆すぎるよ、先生
















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