「……また、フったんですか」

「おい、なんだ。立ち聞きか?」

は?そんな暇じゃないですけど。別に付き合えばいいじゃないですか」

「あ?めんどくせえだろ。いつか殺すかもしれない相手なのに」

「良心の呵責ってやつですか?隊長、意外と優しいですよね」

「ちげえよ。お前最近ロリンズに似てきたぞ。……そういうお前はどうなんだよ。好きでもないのにつきあってるんだろ」

「へっ、好きでもないのがバレてフラれましたよ」

「は?なんで」

「別に……隊長に関係ないでしょ。私今からラーメン食いに行くんです、もう行っていいですか?」

「ちっ、そっちが絡んできたんだろうが……。俺も行く」

「勝手にどうぞ。あ、どうせなら奢ってくださいよ」

「馬鹿か」


世間はクリスマスだってのに

ヤケ食いだとばかりに大盛りのラーメンを食うナマエの顔を見てると、食欲も失せた。
泣いているわけじゃない。だが、まっずいツラ。
…………わざわざ聞きたくねえんだ、だから早く言えよ、俺に惚れてんだって。……ちっ、大盛り高えじゃねえか。