「じゃあ、各自取りかかるってことで」

「おっす!」

「ああ」

「分かんないとこあったら聞いて」

「……」

「……」

「……」

「…んん〜?」

「おいウスラトンカチ、うるさいぞ」

「いやさ、問1の問題意味分かんねぇんだもん」

「序盤から引っ掛かってんのか」

「ねー、サクラちゃん教えてー」

「おいこら!すぐサクラに聞くな。自分で考えろ」

「だってサクラちゃん分かんなかったら聞いていいっていったもーん」

「あのなあ…っ!サクラはお前の家庭教師じゃねぇんだから、すぐ頼るな!」

「はっはーん。サスケェ、俺に嫉妬かー?」

「なっ…!」

「へへーっだ!俺ってばサスケちゃんと違ってちゃんとサクラちゃんに好きって言ってるもんな!俺のが優勢だってば!」

「好きって言ってるだけの馬鹿より、態度で示してる俺のが上だ!」

「なにおう!」

「なんだよ!」

「…あのさあ」

「なあにサクラちゃん!俺のが好き?!」

「俺だよなサクラ!!」

「黙って課題するぐらいできないの?ひたすら喋る暇あるなら、問題解きなよ」

「あ、ごめん…」

「…悪い」

「次騒いだら私帰るから」

「えー!そんなあ!」

「お前のせいでサクラ怒っただろ!どうすんだ!」

「お前も荷担したろうが!」

「…時間の無駄ね。帰る」

「あああああ!サクラちゃあああああん!」

「サクラ、図書館で勉強やりなおさないか?あそこなら静かだ」

「てっめ!デートのお誘いやめろ!」

「デートじゃねぇ!勉強の仕切り直しだ!」

「…あんたらさあ」

「「?」」

「…うざい」

「「!!!」」



20120805





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