「大丈夫か?」
「んー…」

帰り道、小さい体で動き回って疲れたのか、うつらうつらとしながら歩くサクラ。
目をこすっているのが可愛いなんて言えない。

「眠いか?」
「んー…」

こくりと頷いたサクラの頭は、そのままがくりと落ち、ゆっくり元の位置に戻った。

「…だっこしてやるから、ほら」
「んー…」

だっこをして数回優しく背中を叩いてやると、サクラはあっという間に夢の世界へ旅立った。

「軽…」

なんて、独り言を言いながら自宅に戻った。






帰ってきて、どれくらい経ったのだろうか。
俺も疲れていたのでサクラの隣で、添い寝をしていたのだが、爆睡してしまったらしい。外はすでに真っ暗だ。

「…」

そうだ、サクラは、と隣を見る。

「なっ…!」
「ん…」

サクラは元の姿に戻っていた。薬の効果がきれたようだ。
嬉しいような、悲しいような。

「…あ、サスケくん、おはよー」

よく寝たーと、サクラが起きた。…のはいいのだが。

「え、何この服!ぴちぴちだし、え、リボン!?」

そう、小さいサクラが着ていた服は、アニメのように元の姿に対応して大きくなるということはなく、サクラのボディラインをくっきり表すようにぴったりとくっついていた。

「サスケくん、私なんでこんな格好…!」
「悪い、説明は後だ」
「え、まさか!!」
「分かってんじゃねぇか」
「や、やめ…」
「いただきます」
「いやー!!」



お題配布先:確かに恋だった

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