うちはサスケ。18歳。 うちは一族の末裔で才能もあり、里内でもかなりモテる。 趣味は散歩と修行、好きなものはトマトとおかかおにぎり。 悩みは、 「か、可愛すぎる…!」 俺よりも遥かにでかい、目の前の彼女のこと…。 今度は彼が若返り? 俺にとってまだ記憶に新しいあの事件。五代目が作った若返り薬をサクラが飲み、幼女になった、あの事件。 新しいはずだったのに、今日俺は、五代目に個人的に呼び出されたことに疑問を感じなかった。どうせ雑用だろうと、勝手に解釈していたのだ。 実際、本当に雑用だったし、それで終わると思っていた。雑用が終わると、詫びだと言って錠剤を渡された。兵糧丸のようなものだと言われ、疑わなかった俺が馬鹿だった。口にすると、視界が歪み、我に返ると回りの物がやたらと大きくなっているではないか。そう思ったのだが、五代目の笑い声に合点がいく。 「まさか、この錠剤…!」 「今頃気付いたのかい。うちはも廃れたもんだねぇ」 ニタニタと笑う五代目に殴りに掛かりたかったが、腕や足のリーチは短くなってしまっているため、無謀だと思いやめた。拳を強く握り締め、睨んだ。 「睨まれたって痛くも痒くもないね。…その様子だと、若返っても記憶はちゃんとあるようだね」 「だったら何だ」 「実験成功だね」 五代目はガハガハと大声で笑うと、満足気に椅子に腰掛けた。 「早く元に戻しやがれ!」 「時間が経てば戻るさ。…お、そろそろ来るね」 「は?」 再びニタニタと笑い出した五代目の視線の先を見ると、そこには扉。疑問に思い、扉を見つめていると、ノック音。そして、静かに開く。 「失礼します」 |