いつからだろう

いつからこんな気持ちになったんだろう

逢いたいって、思う

逢いたくて逢って話したくて抱き締めたいって思う

あぁまた屋上に行こう

きっと彼方はそこにいるから

きっと彼方は俺が来るのを待っていてくれるはずだから


―――雲雀恭弥…


俺の恋人







=== 彼方はいつでも傍にいてくれる ===






「いるかなぁ…」


すっかり春になった

俺はぎりぎり2年生に進級して2年A組になった

まだ不慣れな部分もあるけれど、彼方がいるから大丈夫って思える

初めて彼方を見たとき怖いとは思わなかった

綺麗だと…思っていた

今でも思う

彼方を見る度に綺麗だと…

屋上に行けば逢える

いつも彼方はそこにいる

まるで俺を待っていてくれているように


お願いですからそこにいてください

探さなくても逢える所に…

ずっとずっと傍にいられるように

彼方の隣りにいられるように

逢いたくても逢えないなんてことがないように

だって彼方は俺に居場所をくれた

彼方の隣りにいられるだけで幸せになった

傍にいたいって想える人なんです

彼方は俺の居場所

どうかいなくならないで…

ずっとずっと…傍にいさせてください


「またここに居たんですね、恭弥さん…」