今日も遅くまでトキヤはお仕事。
で、朝早くから部屋を出てお仕事。
学校でだって、クラスは違うし、トキヤは忙しそうだから会いには行けない。
たまの休みでもトキヤはどこかに行ってしまう。
俺たち付き合ってる筈なんだけどなぁ…
でも、我が儘言って困らせないし。




「音也…?」




あぁ、トキヤが帰って来た。
今日は珍しく早いみたい。




「おかえりトキヤ!」




悩んでることは笑顔を作って気付かれない様にする。
だって、仕事で疲れてるトキヤを困らせたくない。
でも、心のどこかで泣きつきたいなんて思ったりもする。




「はぁ、音也を見ると癒されます。」



「ホント?なら、抱き締めてあげるよ。」




ぎゅっと抱き締める。
久しぶりに感じたトキヤの体温に…何故だか涙が溢れ出した。




「本当にあなたって人は…、私の前では我慢しないでください…」


「っトキヤ…。あのね、もうちょっと俺に構ってよ、もっと会いたいよ、ぎゅっとしてほしいし、もっともっと…」




どんどん言葉が溢れ出して、涙まで溢れ出す。
今まで我慢してた物がいっきに溢れ出して止まらなくて…
困っていれば、優しくて甘いキスを何回も何回もくれるトキヤ




「ん…ん…トキヤ…」


「我が儘ぐらい言ってください。」


「たまに…言ってもいい?」


「たまにとは言わずにいっぱい言ってください。」


「うん。」




たまにでも、我が儘言ってみよう。
そうすれば、トキヤと少しでも過ごせるかな…?





end
(可愛い恋人の)
(我が儘大歓迎)

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