第零話(前)


「ツナ、獄寺、山本。応接室にある写真立てを奪って来い」


いつもどうり3人で喋っていたらふいに出てきたリボーン。そんなリボーンの命令で、俺は応接室に向かっていた。
俺はもちろん大反対した。前に応接室に行って悲惨な目にあったし。そしたらリボーンが「これはファミリーの立派な任務だぞ」とかいうから獄寺君は目を輝かせるほどやる気満々だし、山本も「マフィアごっこならやるしかないのなー」とかいってやる気になっちゃったし・・・。

「10代目!頑張って任務を遂行させましょうね!」
「大丈夫だってツナ!」
「あ、ははは」

その気楽さを分けてほしいよ、山本。






「おい、ヒバリ・・・っていねえ・・」
そんなこんなで応接室前。勢い良く扉を開けた獄寺君(すごい・・・)
続いて入ると誰もいない様子でほっと一安心する。
「よかったあ・・・」
「どこいったんだろなーヒバリ」
「とっとにかく!ヒバリさんが居ないうちに写真たてを探そう!」
「了解っす!」






「しっかし、見つからないのなー」
「そもそもヒバリのヤローが写真たてなんて持ってるんすか・・?」
探し始めて10分も経ってないのかもしれないけど、いつヒバリさんが戻ってくるかわからない状況でのんびりと探してる余裕なんてなかった。
獄寺くんの言う通り、リボーンの罠かもしれない!そう伝えようとした瞬間にヒヤリとした殺気。
あぁ・・・・・。帰ってきちゃった・・・。

「ねえ、君たち何してるの?返答によっちゃ噛み殺すよ」
「ひっ、」
「まぁ無断で此処に入った上に群れてる時点でどうせ噛み殺すけど。」
「(聞いた意味なくねー!?)」
「10代目下がってください!」
「ははは、まぁまぁ獄寺、落ち着けって。あのさ、ヒバリ。えーっと、そのー」
「何?」
「写真たてって何処にあるか知ってっか?」

山本がそう言った瞬間、部屋の温度が急に下がった気がした。

「誰から聞いたの。赤ん坊の差し金?」

そういうヒバリさんからは、さっきとは比べ物にならないくらいの殺気。

「(こっえぇえええ!)リ、リボーンが探してこいって、その・・」
「・・・・・・・」

えぇええ、無言!?さすがの山本と獄寺くんもヤバイと思ったのかさっきから黙ったままヒバリさんを伺う。一体なんだよその写真たて!

「赤ん坊に伝えて、」

ドサッドサッと倒れた音がしたと思えば、目の前に迫るトンファー

「       」
「え…ヒバリさ、」

俺の意識は此処で途切れた。

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