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標的3







いつものごとく獄寺とツナと屋上で過ごしていたらリボーンがやってきた。どうやら応接室にアジトを作るらしい。なんだか面白そうだなー!と私は笑った。


そういう理由で3人でやってきたのは応接室。「俺が1番にチェックしますよ!危険がないかどうか!」なんて意気込む獄寺はその扉を開けた。

「ここか?なんか「誰?」っ!?」
「獄寺どう…っ!?」

まるで校長室みたいな部屋に入った瞬間そこにいた人物に見覚えがあった。
(あの学ラン、間違いない雲雀恭弥!)
花から話をよく聞いていたからすぐに分かったが、彼は強い。……これはちょっとヤバいかもなー…。

「お!なんか本格的「ツナ!ダメっ!」…え?」
「まずは一匹」
――――ドゴッ
「ツナ!」
「10代目っ!てめぇ…果たすっ!」
「くわえ煙草に不要物持ち込み…違反だらけだ」
―――ドガッ
「獄寺っ!」

床に倒れた2人に駆けよりたいが、ヒバリがそれを許さない。ツーと額に嫌な汗が流れるのを感じた。ニヤリと笑う風紀委員長の目はギラギラとまるで獲物をかる肉食動物のようだった。

「女子だからって手加減しないよ」
「う、わ!っと!」
「なんで右手庇ってるの?怪我したくないの?」
「っ!」
「図星か…三匹め」
―――ドカッ
(〜〜っ!)
あまりの痛さに私は意識を手放した。














誰かが話している声が聞こえてパチリと目を開ける。するとツナが心配そうに私の顔を覗きこんでいた。

「あ、良かった!目覚めたんだ!大丈夫?」
「うん、へーき。ツナも大丈夫?獄寺も…」
「ケッ、テニス馬鹿に心配されるほどんなヤワな身体じゃねーよ」
「アハハ」
「3人ともよくやったぞ」

そう言ったのはリボーンでツナは「お前…わざと行かせただろ!」と彼に怒っていた。結局、リボーンによる作戦だったらしくなんでも実践の雰囲気を味わせるのが目的だとか。…そんなとこまで考えてるなんてリボーンはすごいのなー。何やら獄寺は感動してるしツナは突っ込んでるし、リボーンはそんな2人にお構いなしだった。あははと笑っているとふと私の足にブレザーが掛かっているのに気付いた。…今まで暖かいなと思ってた理由はこれか。気付かなかったのな。思えば獄寺がYシャツしか着ていない。

「獄寺、これ掛けてくれた?」
「あ!?じゅ、10代目がおっしゃったから掛けただけだ!」
「(俺言ってねー!!!)」
「あはは、ありがとっ」
「っ!?べ、別にテニス馬鹿の為じゃねーよ」
「(獄寺君…ツンデレ)」




委員長ご対面
獄寺は優しいねー




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