体育館裏の水道場に呼び出されて殴られる―――これが僕の日常だった。
昨日OMCでこいつらのアバターをぼこぼこに叩きのめしてやった。
だからか知らないけど(今日はいつもより酷いかな……)
目の前の奴らは口々に文句を言う。痛みに耐えていたらそのうち終わる――いつもそうだから。

だけど、今日は違った。
急に袴姿の女子が僕を庇うようにして目の前にたった。

(な、にして……)

あいつらと話す彼女の手はきつく握りしめられていて、女の子に庇われたのと何も仕返せない自分が情けなくて俯いた。


「―いじめられて当然なんだよ!」


聞き慣れた言葉が聞こえてムカつくけど何も言い返せなくて…(ほんと、情けないや…)


「―――っざけんな!!」


彼女の怒鳴り声に勢いよく顔をあげた。

(なんで………?っ危ない!)


男子たちが動いたと思った次の瞬間にわ男子全員が地に伏せていた。


「は………?」


うわあぁあぁと泣きながら逃げていくあいつらと竹刀を片手にした彼女の後ろ姿を唖然としながら見ていた。




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -