「佳主馬になんて言おう〜!!!!」

悩む、というのも全てはあの依頼のせいだった。それは―――――ピッツバーグの開発中のもののデザインを考えてほしい
というものだった。しかも……現地で。アメリカでデザイン研修みたいなのもするらしい。

この話に乗るつもりはなかったけど、貰えるお金の額がもの凄かった。
お母さんは私がこの仕事をしてるのを知っているしすごく応援してくれてる。
だからアメリカに行くことにした。




問題は佳主馬になんて言うか、だ。
佳主馬にアイテムなどをデザインしてることを話していない。お互いにOZをしているのわ分かっているけど…。


(思えば、私も佳主馬のアバターとか知らないな…)


連絡取りたいし知りたいし…


「よしっ!!話に行こう!!!!」




















いざ家に来てみるとなかなかインターホンを押せなくて10分くらいウロウロしてしまった。

「あら、さえちゃん?」

「あ、聖美さん!」


誰かと思って振り向くと佳主馬のお母さん――聖美さんがいた。


「佳主馬なら中にいるはずなんだけど…出てこなかった?」

「いえ、いま押そうかと…」

「なら、上がっていって!お菓子あるから!」

「あ、ありがとうございます」


佳主馬に取りに来させてねー、と言う聖美さんに少し笑ってしまった。

佳主馬の部屋の前で深呼吸して、ノックした。


「か、佳主馬?入っていい?」


ん、と小さく声が聞こえたので入るといつものように猫背でパソコンをつけてこちらをすこし驚いて見る彼がいた。


「さえ…?どーしたの?」

「え、と…その…」


なかなか言わない私に佳主馬はとりあえず座れば?とベッドを指差した。
(お、落ち着け…言えるよ!!)


「あのね、佳主馬…話があるの」

「なに?」

「私…アメリカに行くことになったの」

「………………は?」





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -