6 | ナノ
つめたいこころとオーロラの血管
きみも角をつけたら？
夢もみたし忘れもした
ぼくが息をやめて、それでもなお
きみの白濁した目にも涙
死にたくなったら逆さで生きな
散弾銃のように語る
さかなにホログラム
リボンにラムネ
爪にラメマニキュア
パールの指輪はちょっと大きい
襟つきシャツを噛みしめて
ふうん、お上品ですこと
地下鉄から見た青い閃光
そのあとで鼓動を止めておこう
ちょっとチクっとするからね
ムーンライト・ドリームは儚く溶ける
憧れれば憧れるほど逃げていく
汚されたエーデルワイス
貴方と踊るには僕はあまりにも未熟です
知らないふりして踏みつけた気持ち
泣き虫みたいに笑うのはもう止めてよ
きっといつだって僕らは見えない世界で
滑稽なとさか
ひつじは何を数えてねむる
怜悧なぼくは君を閉じ込めてしまうのさ
わたしだけ参加できない三角関係
放たれたのは目に見えぬ刃と明瞭な悪意
シーツにうずまる慟哭
来世なら可愛くなれるかな
ネバーランドで君を捕まえるから
星屑はかわいくないよ
きらきらのアクリルに閉じ込めて
剥がれ落ちる流星
現実はかじるには苦すぎたわ
甘い考えっておいしいのかしら
おかしの家っていえば聞こえはいいけど
女の子にはスパイスも入ってなきゃね
魔女を喰らってハッピーエンド
王子様はいないほうが幸せかもね
エメラルドシティで待ってる
秘密から生まれたの、わたし
悪い魔女だって誰がそう言ったの
西の空に溶けて潜んで
重力を操って君と恋する
ルビーの靴返してくださいな
煙になって死んだふり
僕の嫌う秘密は僕自身がつくったのだ
しゃぼん玉の中であなたを思い出すわ
あなたがたとえ人間でなくても