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死ネタ注意/希望独白


魔物を目の前に、ふと思った。死んでみたい、な。こんな事を思った僕が言うのも何だけれど、僕自身死ぬのはとても怖いと思う。誰だって、死ぬのは怖いんじゃないかな。何が怖いのか、なんて聞かれたら僕は困ってしまうけど。痛みを感じるのが怖いのかな。それだったら即死出来る方法で死ねばいい。二度と立って歩いて、食べて美味しいと感じれないのが怖い?でもそれって死んでしまったら関係ないと僕は思います。僕が思うに、きっと人間は大切な誰か、を忘れてしまうのが怖いんじゃないでしょうか。死んだらその人と会えないし、話せない。記憶を失うのが怖い。そんな理由もあるんでしょうか。人は死んで、生まれ変わると言う人もいるけれど僕はそんな言葉、信じません。記憶を受け継がなければ生まれ変わる、なんて言えないでしょう?もし、生まれ変われるのなら僕は女の子に生まれたいです。

対峙していた魔物がそれ以上の時間は待ってられない、と言わんばかりに咆哮。ここで僕は死んでも良い。大切な人の一番になれないのなら、もし一番になれたとしてもその関係が認められないのなら、死にたい。彼には婚約者がいるから、僕はただその人の代わりだって分かってるから。僕が死んでも彼は結婚するんだ。悲しむかもしれないけれど彼は人の気持ちに鈍いから僕の分まで生きる、と言うかもしれない。違います。僕はあなたに悲しんで欲しいんじゃない。あなたに生きる決意を与えたいんじゃない。僕が必要な人間だったと少しでもいいから思って欲しいだけなんです。魔物が僕に向かって跳んできた。そんな僕といえば武器を手に取らずに両手を広げて目を瞑る。怖くなんて、なかった。感じたのは後悔だけ。彼に、スノウに、好きでしたと一言くらい言っておけば良かったかもしれませんね。僕は、あなたの脳の片隅にでも覚えておいて貰える価値のある人間でしたか。さよなら。
僕の名を呼ぶあなたの声が、微かに。


最期まで覚えていて欲しい、と


▼ホープがあまりにも戦闘不能になる回数が多いので\(^o^)/


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