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何だか分からないパロ


スノウが死ぬの、いつでしたっけ。膝を抱えて座り込みながら壁に背を預けているスノウに問えば苦笑いしてそんなに早く死んで欲しいのかよ、と返ってきた。早く死んで欲しいも何も、僕たちは道具だから戦場に出されなきゃ死ぬ事さえ許されない。要するに、人を殺すだけの道具である僕たちは簡単に死なせて貰えないって事だ。それなりの成績を残さないと、死なせて貰えない。どっちみち生きる道なんてないんだから笑えるよね。
「お前は。お前はいつ出されんの?」
「分かりません。僕は"お気に入り"ですから」
「…そう、だったな。俺はさあ、明日出されるんだ」
明日?僕は少し驚いて聞き返すとスノウは明日、とまた呟く。ちょっと待ってください。明日出されるのってヴァニラさんとファングさんじゃ、
「俺が皆のお気に入りのお前と一緒だから、だとさ」
「そんなの、ただの言いがかりじゃないですか!」
そんなもんだろ?にっこり笑って僕の頭を撫でたスノウの手は少しだけ震えていた。嗚呼、まだこの人は死にたくないんだ。僕自身の震えだした手をぎっちりと押さえて、見張りの兵士さんに声をかけた。彼も、僕を気に入っている一人だった。

「ねえ、ファング。スノウとホープ、昨日出されたって本当かな…」「昨日、出されるのは私らだったはずだからな」「でも、ホープってお気に入りだったじゃない?」「だからだろ。お気に入りの特権使って何かしらやったんだ」「ホープ、素直じゃないもんね」「あのガキ。好きなら好きって言っちまえばいいのによー」「…私たちも、いつかホープと同じところに行けるんだよね…?」「、当たり前だろ」「皆で、仲良く暮らせるよね」「ああ。ビリのライトたちにはお仕置きが必要だな」「サッズは歳なんだから勘弁してあげてね」「ま、取り敢えずあいつに会ったらスノウとの関係、白状させるか」「…うん」

ねえ、スノウ。僕はあなたの事が好きでした。僕のせいであなたが早く死ぬだなんてとても耐えられなかったんです。だから僕はあなたと死にたかった。閉じ込められていても僕は幸せ、でした。僕の名前を呼ぶあなたの声と、後ろから走ってきたヴァニラさんとファングさんの姿がぼやけて見える。

これからは、皆一緒ですよね。


道具の恋愛事情
(後に逢えたライトさんとサッズさんは相変わらず)



▼どんな事があっても、幸せであって欲しいです。家族って素晴らしい。


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