「ひぁ…ぁあっ」


気持ちいいんでしょ、と微笑み掛けると睨んでくるだけで、口からはただただ甘い喘ぎ声ばかり。あぁそんなに此処いいんだ。中指と薬指で何度もしこりを突いてやる。


「骸君の前立腺みぃっけ」
「も、やぁ」
「僕も嫌だよ」
「じゃぁ な、んでぇ っ!や、ぁっ!」


ぴゅるっと力なく無理矢理吐き出された精液を掬い、必死に肺へと空気を欲する口に容赦なく突っ込むと理解したのか、ゆっくりと舐めはじめた。


「んむ、ぅ」
「全部舐めたら僕のもね」
「…さっき」
「え?」
「さっき貴方が嫌って言ったから嫌です!」


あ、確かにさっきそんなこと言った気がする。だって骸君が僕を拒絶するから、嫌って言い出したの骸君のほうだし、ごちゃごちゃと考えてたら切りがない。


「骸君が嫌って言うんだもん」
「何回もするから…」
「うぅんそれは可愛いから仕方ないでしょ?」
「……ばか」


ほら、拒否する権利はないよ、そう低めに囁くとバタバタとソファーから降り、おそるおそる慣れない手つきでジッパーを下ろす。その後すぐに僕のペニスを取り出すと、やわらかい唇で口づけ、ちゅるっと厭らしい音をたて口に含んだりし始めた。

慌てちゃって可愛いなぁ!僕これっぽっちも怒ってないのに!馬鹿くらいで怒るほど短気じゃないしね、まぁ機嫌が悪かったら殺してるかもしれないけど!


「裏筋も舐めて、ん、そう」
「い、いですか?」
「うん。」




だから、ね?




「あぁんっ…?!」




骸君もまた気持ち良くなろっか。




にこりと皮肉な笑みを向け、ワイシャツの上からわかるほどに立った乳首をグリグリと押し潰し引っ掻く。


「ん っああ!」


今の骸君の顔、すっごい好み!そういうの見てると結構、限界なんだよねー!もう入れちゃっていいかなって、うずうずしてるとスラックスを掴まれた。あぁ骸君もはやく欲しかったんだなぁって、愛おしく思う。


「骸君、おいで」
「はい…」
「僕に跨がって、そう、ゆっくり腰下ろして」
「ひ、ゃ…は…ぃらなっ…」


あんなに濡れてたのに眉を下げ辛そうに、なんでなんで、と混乱する骸君。
僕も限界に近い。だから手助けをする。腰を持ち上げ、もう片手で骸君のペニスを扱きながら一気に押し上げた。すると孔が緩まりスムーズにのみ込んでいく。


「あっ…くひぁ!」
「ほら動いて」
「んっんっ」


ぐぢゅぐぢゅと水音が部屋中に響く。いつもなら耳を塞ごうとするのに、夢中に腰を揺らしてた。…少し進歩したのかな?


「あっぁっ、ん」
「きもちいー?」
「んぁっ…は、い…」


前立腺を突き、ペニスの尿道を弄る。ふにゃあと快楽に歪んだ顔に口角が上がり満足した。
こんな顔僕以外に見せないようにしなきゃね。みんな骸君狙ってるもん。ちょっとムカつく。


「びゃく、らっ」
「ん?」
「もぅ、イっちゃぁ、!」
「僕も‥っ」
「ひぃ、ぁん゛んんっ」


締めつけが更に強くなり、呆気なく達してしまった。ぐたっと僕にもたれて息を乱す骸君。汗だくの顔や背中にくっついた髪を撫で、今日はちょっとヤりすぎちゃったな、明日も腰痛いんだろうな…とか少しの同情。
でもその原因をつくったのは僕だからと、嬉しい反面、明日の僕は無事なのか、と思いながらも右頬にビンタを喰らった。




だけど、
幸せだからしょーがない!







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