シーモア
作詞・作曲 永塚 健登
「シーモア、僕は受け入れないよ。
ひびだけの世界はさ」
「シーモア、僕は満たされない。
役のない舞台はもう」
「生も死も簡単さ。
そう言いたいわけじゃないくらい
AもCの友人もその先の数人も
分かる?」
-飛び出してきた幾つかの手紙を受け止める-
知ることは失うこと
失くしてまた不安で
何もかも捨ててみせるには
もう遅い
「結局誰にも分からない。
気づいてるわけもない。
でしょう?」
「生き抜くために狂うのさ。
ほんの少しだけね。
辛い?」
-吊り下げられた欺瞞を手に触れず取り除く-
空白は寂しいから
奪ってまた隠して
本当は何も奪えてはしないのに
旅立ちは綺麗かな?
だって、孤独なんて
裏のない鏡みたいだろう?
「ねぇ、シーモア」
始まりが見せてくる
つまらないそのイメージ
何時までも好きになれないと
思うだけ
君だけの結末を探していたんだね
真実はそこに見えたかな?
「ねぇ、そうかな?」
「シーモア、君は許されないよ
こんな風にしてくれて」
「シーモア、僕は愛したいよ
ひびだけの世界も
役のない舞台も
君のない時代も」
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