ハレム企画 未来の物語 | ナノ
=後書き&未来編解説ページ=


企画"Harem"。本編はひとまずここで終わりです。読者の方々も、参加者の方々も、長い間お付き合い頂き、ありがとうございました。感想を下さった方へのレスはmemoにて。

以下、未来編の解説です。


【時系列】
※上が過去、下が未来(この順番で読むと時系列順になります)

「青天の交響曲」
「昼下がりの前奏曲」
「逢魔時の譚詩曲」
「陽光の輪舞曲」
「黎明の小夜曲」
「星月夜の鎮魂歌」
「青空の追複曲」
「黄昏の子守唄」
「薄暮の協奏曲」


【各話ネタバレ】

※数字の意味→@が最悪、A-Dが不幸、E-Gが幸福、Hが最高。不幸な順に、夜に近い題名が付いている。曲の意味は以下。

@「星月夜の鎮魂歌」
 主人公:正妃ダリア/関わる人:王子ルフィ

→ダリアのお腹にいる子供の父親がローでないとバレる。なぜバレたかというと、男との逢瀬の時、たまたまハレムにいたルフィに見られていた。(父親は、ローと瞳の色が同じ貴族の男)。腹の子ともども街で公開処刑。ダリアの一族も連座して死刑。

→鎮魂歌(レクイエム):そのままの意味です。安らかに眠ってほしい


A「薄暮の協奏曲」
 主人公:王の娘ナーシサス/関わる人:王子キッド

→未来の物語中では、時系列最後の話。ナーシサスの婚約者である王子のいる同盟国が、反旗を翻す。相手国と戦争しに行くのはキッド。ナーシサスと王子の婚約は無論破棄される。大国の姫ゆえ、これから先の縁談への影響は些少だろう。

→協奏曲(コンチェルト):娘を中心に、多数の人が織り成していく物語であることと、これからおそらく不幸が始まるという意味でのタイトル。(つまりこの物語は不幸の一章目)


B「黄昏の子守唄」
 主人公:第三の寵姫パシティア/関わる人:王の側近ペンギン

→正妃ダリアの姦通事件があってから、しばらくしてからの話。そろそろパシティアの寵姫としての教育が終わる頃合に、ペンギンがパシティアを王に薦める。結果的に気に入りの寵姫の一人になった。

→子守唄(ララバイ):幼年時代に終わりを告げ、"女"に移行した彼女へのアンチテーゼ的なタイトル。


C「逢魔時の譚詩曲」
 主人公:第四の寵姫ローザ/関わる人:王の側近シャチ

→トリカブトを使って侍女を3人殺した犯人として、シャチに疑われることになる。当人の知らぬところで見張りが強化され、彼女が「次の殺し」を実行しようとしたときに、おそらくシャチに捕まるだろう。なお、以上の理由から王の寵愛はなくなる。

→譚詩曲(バラード):最も妖しい時間、感傷的な音楽で、寵姫ローザの行く末を暗示


D「昼下がりの前奏曲」
 主人公:侍女ヴィオラ/関わる人:隣国の王子サボ

→隣国の王子に望まれる(?)。王に「よそにやる」と言い渡されたものの、実は乳母ラーレの願いにより、ペンギンの家で侍女として仕えることになっていた。「よそ」=「ペンギンの所」。王は、ペンギンとヴィオラの気持ちを知っていたので、しばらく2人で遊ぶことにしたもよう。この話の続きが「現在の物語 侍女ヴィオラ」だとお考え下さい。

なおサボは策士のため、わざとローの好きそうな侍女(=ヴィオラ)を指名して断らせ、後から自分好みの侍女をもらっていくことにしたらしい。

→前奏曲(プレリュード):実は終わり(=不幸)ではなく、始まり(=幸福)という意味の、ある意味ネタバレ的タイトル。最後の文章にもネタバレあり。なぜなら、ヴィオラが「待ちわびる」のは、ただ一人だからです。


E「青空の追複曲」
 主人公:寵姫ベルセリア/関わる人:現王ロー

→ベルセリアをルフィに与えるのが惜しくなったため、王への潔白の証として生理が来るまで閉じ込められる。(万が一にもルフィの子を身篭っていることなどないようにという意味) 監禁が終わると再び王の寵愛を受ける。子供を宿すが、時期的に先に生まれるのはカトレアの子供のため、おそらく第二王子となるだろう。

→追複曲(カノン):多少異なる点はあるものの、先王の時代と似た道を王室が辿っている、という意味でのカノン。(カノン=同じ旋律を追いかける曲)


F「陽光の輪舞曲」
 主人公:寵姫カトレア/関わる人:先王シャンクス

→正妃ダリアの裏切りを知ったローに、結果として試されることになるが、彼女の深い忠誠心と想いを現王は知ることになる。以前とは少し違う意味で寵愛され、子供を宿す。第一王子である。なお、カトレアがハレムに入る際に後押ししたのは先王シャンクスだった。

→輪舞曲(ロンド):前王の時代とは多少異なるが、似た歴史が幾度も繰り返されるという意味を楽曲で暗示。


G「青天の交響曲」
 主人公:乳母ラーレ/関わる人:隣国の王子エース

→ローから爵位を賜る際に、ヴィオラとペンギンが相愛であると知っていたラーレは、王に"褒美"として「ヴィオラを、うちにください」と願う。聞き入れられたので、ヴィオラは王宮を出て、ラーレの家に仕えることになるだろう。(ペンギンとどうなるかはご想像ください)

そして2部。乳母ラーレに淡い思いを抱いていたエースは、山と来る見合いを断り続けていたが、ある日の見合いで、"とある姫君"に心奪われる。それは先王シャンクスと乳母ラーレとの間に生まれた娘であった。

→交響曲(シンフォニー):"嘘"がどんどん皆を巻き込み、大規模に奏でられることになる。が、一応自分の子供の真実はバレないでいるので未来は明るいという意味で「青天」


H「黎明の小夜曲」
 主人公:先王の寵姫ヤスミン/関わる人:キッドの側近キラー

→キラーと姦通したことが王に知れることとなったヤスミンだが、とうにヤスミンに対して興味をなくしていた現王ローに許され、キラーに下賜されることになる。2人は結婚し、キラーの屋敷で暮らすことになる。2人ともに処罰はなし。待遇に変わりもなし。キラーが有能な武将であることが理由としては一番大きいと思われる。

→小夜曲(セレナーデ):「恋人や女性を称えるために演奏される楽曲、あるいはそのような情景のことを指して使う」(ウィキより抜粋)。



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