いつもいる奴がいない日は落ち着く反面不安になる
朝起きて辺りを見渡せば
机の上のジャンプの上に置き手紙
『定春と遊んでくるアル 神楽』
『ライブがあるんで休みます 新八』
あいつら勝手だな、と思いつつも仕事は無いのでまあいいかとソファーに座る。
時刻は10時過ぎ
「…出て来い雌豚。暇なんだよ、相手しろ」
いつも自由に現れる奴のことだ。今日もいるんだろう、と思い声かけをするが反応がない。
―――仕事か?
あいつも忍者だしな…
女で忍者やってんのって確かに萌えるけど、大丈夫なのかよ
忍者と言えど女な訳だから顔に傷なんかつけたりなんかしたら…
「…ってぇ!なんであの女の心配しなきゃなんねーんだよ!」
「あの女って?」
「あん?あのくの一…!?なっおまっ、なんでいんだよ!?」
驚いた。
だって目の前には今の今まで気にしてしまっていた くの一忍者 さっちゃんがいたのだから
「さっき呼んだのにスルーしやがったのか!?」
「え?いや、さっき仕事が片付いたから今来たばかりよ」
目を丸くして答えるさっちゃん
「て言うか、
銀さんが私のことを呼んでくれたり気にしてくれてたなんて!」
「!いや、ちげーよ!気にしてねーから」
しまった!さっき墓穴掘ってたことに気づかなかった!
「もう!照れなくてもいいんだゾ」
「うるせーよ黙れ雌豚」
「ああんっそうやって私を罵倒して楽しんでるんでしょう!?いいわ!乗ってあげるわ!」
「ウザい!!引っ付くな!!」
いつもいる奴がいない日は落ち着く反面不安になる
なんでこんな奴をちょっとでも気にしてしまったんだ
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