ある日の訓練の後。
俺は、突然、見知らぬ子供と生活を共にする事になった。
「この任務には君が適任だと思ってね。
聞けば君には小さな弟があるそうじゃないか。
引き受けてくれるならば特別手当てを支給しよう。
故郷の家族の為を思えば、返事は決まった物だと思うがね」
半ば脅迫めいた依頼と共に俺の前に現れたのは、幼い少女の形をした『兵器』だった。
character＿
ゼカリヤ シャロン レビ
ゼカリヤ・イーデン
Zechariah=Eden
士官学校に通う青年。
成績優秀な優等生。大抵の事はソツなくこなすが、無愛想で人付き合いが苦手。
実家は貧しく、病弱な母と幼い弟を養うために国からの援助が受けられる軍人を目指す。
シャロンを預かってからは、日々傷を負わされたり骨を折られたりと、怪我をしている状態がデフォルトになりつつある。
シャロン
Sharon
ゼカリヤが教官から預けられた、「生物兵器」だという少女。
成人男性の腕を片手でへし折るほどの怪力。
人間向けの教育を受けていないので、言葉を知らず、善悪の区別や常識、人間的な感情も身に付いていない。
「兵器」としての力はどうやら怪力だけではないようだが…
レビ・キャボット
Levi=Cabot
ゼカリヤの後輩。
優秀なゼカリヤに憧れ、いつも後ろにひっついている。
人懐っこく誰にでも愛される性格だけど、少し間抜け。
ヒョロヒョロしてるからと父親に体を鍛えてくるよう言われ、士官学校に入学した。