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「#切ない」のBL小説を読む
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- ナノ -

setting
年齢:ツナ達と同い年
所属:ボンゴレファミリー
役割:エンジニア
属性:晴

10年後山本の彼女。自称イイ女、山本からは良い女。イケイケ系というより穏やかで良妻賢母感があるからというのは山本の言葉。
10年前は短槍使いだった。なお、ツナ達やハルとは違う学校だった模様。



ツナ達が入れ替わった日の夜

「ああ、良い湯だったわ」

ノックの音がしたのでドアを開ければ、浴衣姿の女性が入ってきた。彼女はご機嫌そうにこちらに微笑み、それにちょっと色気を感じたのはここだけの話。俺はまあ座れよ、と席を勧め、彼女はじゃあお言葉に甘えて、と座る。

「今日は大変だったね、武くん」
「ん?ああ……懐かしい顔だった。あんな平和な時もあったな、と一瞬思っちまった」
「そう………お酒でも飲む?どう?」
「良いなソレ」





「あーあ…私も入れ替わらないかな、10年前の私と」
「何でだ?エンジニアが欠けるとだいぶ困っちまうんだが」
「大丈夫よ、ジャンニーニがいるもの。それに、10年前の私は今の私と違って、数百倍も可能性を持ってるわ」
「?」
「私が短槍使いだった話はしたわよね」
「ああ。高校時代に聞いた。一度日本一にもなったんだってな。ーーやめた理由聞いて良いのか?」

昔聞いたらお前はぐらかしたろ、そう言えば、彼女は困ったように笑って、お酒の力はすごいわねえと他人事のように言う。そして、困った顔のまま続けた。

「……当時の彼氏に言われちゃったの、『女らしくない、暴力的だ』って」
「………!」
「ああ怒らないで、落ち着いて」

怒気がだだ漏れだったらしくあわてて止められる。まあだだ漏れでなくとも、彼女は何か問題があれば牽制する。それこそ気配察知や感知はヴァリアークオリティに引けを取らないレベルだ。あのスクアーロをして『技術畑たぁどういう事だぁ!!』と言わしめる程。俺も、何度そう思ったことか。そんな彼女が何故短槍を操るのかをやめたのかは、聞いてみたい項目第一位としてずっと、高校時代から残り続けている。それを聞けるのだと、俺は怒気をねじ伏せて鎮めた。
その様子を見てか、彼女は再び口を開いた。

「…でね、ケガした直後にそんな事言われちゃったから心折られちゃって、千年の恋と同時に短槍の闘志も燃え尽きた。それでやめたのよ。中学生の時ね」
「そんなことがあったのか」
「うん。やめた時はなんかスッキリした気がしたの。でも、こうしてボンゴレに入ってこんな時代になった時、後悔した」

彼女の目尻から涙がこぼれ落ちる。そんな事を気にするーー否、気づいた様子もなく彼女は語り続ける。

「どうして私は仲間を守る力を捨ててしまったんだろうって。確かに技術畑出身だからモノは作れる。でも私は、誰も守れない。戦場だと武くんの隣にも立てないの」
「………」

珍しく感情を荒ぶらせる彼女の頬を伝う涙を拭う。そうすれば本当に気づいていなかったようで、慌てて目をこすり始めた。

「やめとけ、傷になるぞ」
「わっ私…いつからこんな、」
「気にすんな」

なあ、

「俺はきっと入れ替わるだろうから………その時、過去のお前に会えたら良いと思う」
「…そうね」
「真っ先に勝負申し込むけどな!」
「………きっと負けないわ、」

だって私だもの。そう言って、彼女は微笑んだ。


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私は山本くんと入江くんとスパナとユニが結構好きだったので未来編の時最高でした。帰るとき嫌や嫌や言ってました。



10年後山本と元短槍日本一の女


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