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outro

このたびは10万打誠にありがとうございました。重ね重ねお礼申し上げます。
outroでは後書きじみたものをつらつら書いていこうと思います。

#1 生活臭
黒子くんのお話でした。これは完璧に私のフェチというか、性分に関してのお話になってしまうのですが、私は生来臭いというものにとても敏感なのです。
同じ空間にいても、恋人同士でも、お互いが持っている生活臭、体臭と呼ばれるものはまったく違ってくるものです。それらには彼ら彼女らの人生の色が現れるのではないかなと思いこのお話を書くに至りました。というか、このお話を書けたから「結婚シリーズを書こう!」と思えたのです。
そして作中にも書きましたが、黒子くんは体臭が無臭っぽいですよね(笑)お風呂のあとはシャンプーの臭いを濃厚にさせていながらも、朝起きると無臭に戻っている気がします。
これを書くにあたりゴミ収集車の方のお話を出しましたが、不快に思われた方がいらっしゃいましたらすぐにご連絡ください。下げさせていただきます。
最後に。前に黄瀬の短編でも書いたことがあるのですが、「同じ臭い」がするということは、家族であるということだと思います。結婚して、一緒に暮らすにつれて「家族」の臭いができる。それは幸せの象徴だし、どうしたって尊いものだと、私はそう思います。

#2 指輪
火神くんのお話ですね。火神くんはちゃんと婚約指輪を、どういう形でもくれそうな気がします。でもアメリカも同じ様式な気がして作中の矛盾点が…またじっくり調べなおした後に修正するかもしれません。
火神くんにハニーと言わせたかったために書いたお話です。

#3 マリッジブルー
言わずとしれた青峰さんですね。マリッジブルーというテーマでお話を書こうと決めた瞬間もう彼しか浮かびませんでした。ブルーと言うのが青峰に被っているというのは後から気付いたことで、まったくそんなこと考えもせずに青峰さんがガンガン押してきてました。私彼が大好きです(笑)試食会、行ってみたいですよね。私このために結婚したいです。黄瀬はこうやってずっと不憫な立ち位置にいるのでしょうね。もちろん彼にヒロインに対しての恋愛感情はまったくありません。良き友です。
余談ですが。このお話のヒロイン、そして短編の方の「ウマシカ男女の受難」のヒロイン。3万打フリリクの「夕蝉」のヒロイン。実は同じ人物だったりします。つまり、この三つは連作だったり。

#4 家族計画
むっくんですね。これはむっくんに最後のセリフを言わせたかったがために書いたお話です(笑)
むっくんは誰かを幸せにするとか、絶対思わないしめんどくさいって思うタイプだと思うのですが、あえてヒロインに対して言わせてみました。思いのほかしっくりくるので彼はやはり優しい子ですね。
子供ができるのはまだ当分先でしょう。ただ子だくさんになりそうですね。ヒロインがいる間は興味なさそうな顔をしながら、いないときに名前辞典を読み漁っていたら可愛いです。
そして気付かれた方もいらっしゃると思うのですが文中でヒロインが言う「莉乃」というのはお友達で尊敬する管理人であります「奇策」の莉乃ちゃんからお借りしました。とても嬉しいことがあったので、お返しの気持ちでございます。ありがとうございました。

#5 バージンロード
これは私、何に影響されたか分かってしまう人はわかってしまうと思うのですが(笑)赤司くんが嫌いとかじゃなくてこういう幸せの形もあるよね、というお話です。周りがどんなに「あの人羨ましい」と思っていても当人がどうかはわかりません。ただ、そういう事実を全て内包したうえで、その上から覆いかぶせるほどに「幸せ」を錯覚させることすらできる「結婚式」というものはすごいものだと思います。影響力で考えると、宗教と同じではないかなと。
このあとこの二人がどうなるかは全く考えてないのですが、時間が解決してくれるんじゃないかなあと、思います。
吐き気がするほど、全てを捨ててしまいたいほど、幸せだったのですよ。

#6 ブーケトス
緑間くんのお話です。緑間くんはラッキーアイテムがブーケと言われれば女の群れの中に入ってでもブーケを取りに行きそうですよね。そういうところが彼のいいところでもあります(笑)
しかも単純だから、なんだかんだ恋愛が始まったらとんとん拍子に話が進みそうです。ちなみに花嫁さんは緑間の同級生という設定です。桃ちんあたりでもよかったかなあ、なんて思ったり。

#7 手紙
黄瀬のお話ですね。
すいません!(笑)毎度毎度私は黄瀬を傷つけたいわけではないのですよ本当ですよ…!
これはですね、「結婚シリーズ」というものをしておきながら何を言うかと思うかもしれませんが、「家族」であるということの尊さを書こうと思ったのです。
結婚したとしても、その先安泰なわけではありませんよね。もしかしたら離婚することもあるかもしれませんし、他にも暗い未来があるかも知れない。それに対して「家族」というものは永遠です。それまで自分は所属していた「家族」は、何があっても自分を裏切ったりはしないものです。黄瀬はきっと姉であるヒロインのことが好きだったのでしょうが、最後の一言、「自慢の弟は一人で十分だよ」というその言葉で、自分が彼女の血縁であることの幸せを理解したんじゃないかなあと思います。
蛇足ですが。このお話は黄瀬に「お姉さん」という呼び方をさせたかっただけなのです。本当は「おねえさん」がよかったのですが、ちょっと子供っぽいかなと思ったので泣く泣く断念しました。

以上、長々と語ってしまいましたが後書きでした!
今回は全てわりと「さらっと読みやすく!」というものを意識しながら書いたのですがどうでしょうか…楽しんでいただけたら幸いです!

それでは、これより先も細々と活動を続けていくつもりですのでお暇がございましたらたまにお立ちよりください。伊都はいつでもここにいます。ご拝読くださりありがとうございました!
「車道」にかかわってくださった全ての方に感謝しながら、このページの締めにさせていただきます。

これからもこの「車道」そして伊都を愛してくださったら、伊都はとても、嬉しいです。ありがとうございました!


秋風に髪を攫われながら
(120913)「車道」 伊都