▼しゅうまつ/終末/週末
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mooo
雨降りの朝の沸点
気怠い午後の融点
退屈な日々の支点
何も生まぬ作用点
愛を語った隣接点
空虚を食む限界点
だから、日曜日にサヨウナラ
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夜半
やさしく愛しく煮込んでくれよ
明日の夜明けは西から
ドライブしたいな、一生のお願い
朝ごはんのリクエスト
きみの横顔がいっとう美しく見える海で死にたい
もう間に合わないね
華金だから早く帰ろうか
あたし紙魚だらけ
絶望の雨がよく似合う
あと3分で終わる
▼ささき
魔女
ハラワタに飢える
残影の屍
歪みたがる境界
手と手と告別
祝辞、つみびとどもへ
他人に酔えば
処女論
きらめきたり
弔辞、ひとりぼっちへ
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ほんだ
終末の恋人たち
ひとりにはなれない
君を救うための一週間
愛を語れど明日は来ない
どうにもおかしな終末論理
愛を伝えるには遅すぎたかな
お決まりの明日は来ないらしい
迫りくるお仕舞が焦燥させる
どうしてもまた駄目なのか
前も後ろも見えやしない
君と終るための一週間
オシマイの鐘が鳴る
優しい終わりを
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朱嘉
常闇の確信犯
最上階のご挨拶
愁いの先にある果実
おわりとはじまりは紙一重
置いてけぼりの帳を讃えよ
▼れもん
終わらない金曜日
カクテルは決まってXYZ
あなたとわたしのこれから
目を覚ましてオフィーリア
欲望の街で死ね
真っ白な手帳
さよなら、ふりむかないで
セフレと将来のはなし
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ケイコ
不穏な彼女と穏やかな午後に
終末ウィークエンド
お好きにさよなら
誰もが知り得た薄汚いエンディング
世界の終わりに向けて
いま、さようならのキスをしよう
痛々しいほどに笑って君は世界に口付けた
想像していた週末よりも幾分騒がしくはあったけれど
となりで君が何でもないように笑うから、僕は安心して最期の眠りにつけたんだ。
その手を離さないでね、一人にしてしまわないでね。
世界の果てを、君と二人で。
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キョーカ
忘れたの?***だって約束したじゃない
さあ貴方の出番です、滅亡主。
壊れていく思い出も沢山あるけど涙なんて流れない
予定されていた事なのに何もしなかったのね
こんがりと太陽で地球は焼けました
光で眼を潰してやろうか
あと数日の出来事。そんな夢を見たんだ。
終末予言コンプリート
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panda
その眼差しでワタシに火をつけて
離れないとわからない役立たずなボクの脳みそにいっそ混じり合えたら、なーんてね。
終えた先で始まるもの
“There is always light behind the clouds.”
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唯理
「しゅうまつのご予定は?」
しゅうまつの特権:夜更し朝寝坊
雨が降り、そして終わりが来る
(Es regnet, dann kommt ein Ende.)
なんだか、こんなふうになるような気がしていた
揺らぐ瞳と轟音、閃光
この温度を失うまであと何秒?
もう声がよく聞こえないけれど
しゅうまつに、あいを
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かき氷
どうも明日は終末らしい
逃げ出そうよ。ねぇ、何処に?
最後だから君と手を繋ごう
まぁ結局、それなりに幸せだったかな
終末にも終末があるなら僕は君におはようと言うよ
昼過ぎに起きた。世界は少しだけ穏やかだ。
君に会う理由が遠い
この週末が永遠になればいいのに
少しのノスタルジーと夕暮れのベンチ
また新しい明日が始まる
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高橋
どうやらその日が来るらしい
不燃物に火を放つ少年は円周率を100桁覚えていたというのに
秘密会議「正しいシュウマツの迎え方」
優しい君は幸福だったんだね
どうせ最期なのだから、格好悪く足掻いてみましょうよ
僕らのワールド・エンド
そう言えば昔、私のことを幸せにするって言ってなかった?
楽園へ至るための失楽園
こんな日は、どうしようもなくあなたに会いたい
ウィークエンドを抱きしめて
嗚呼、神の支配が始まった
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小山内
終末のための週末
愛を確かめるのに忙しい
走って走って、地球の果てまで
私だけでも助けて!
あっけなく終わる
さいごに会いたい人がいます
足掻くのはもうやめました
週末だけの喜び
小洒落た化粧と服でお出迎え
愛はすぐそこに
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R
天使と悪魔の終末論争
アナタ、週末(終末)はわたしといるって言ったじゃない。
come to an end
幻視のかげがわたしをいざなう
めでたし、めでたし
終末寸前逆転劇(人生捨てたもんじゃない)
ループする一日、忘れられない木曜日
少女Iの結末をあなたは知ってる?
もうなにもかも遅かった澱んだ幸せに今も沈んだまま、真実を知る術など存在しない。
どうしたってあなたをなくした未来へ進める筈もなく、
さようなら、×××
聖人君子の叛逆
アナタと心中して、お終い
神の定めた因果のままに
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久慈屋
週末に終末がやってくるらしい
疲れたセーラー服
隕石と洪水なら、どっちがお好み?
今度は上手につくるからね
お世辞にも清潔とは言えない地球
明日は休みなの、夢くらいみさせてよ
耳をすませば銀河の青い呼吸がほら
安心しておやすみなさい
目覚ましの音と一緒に地球は消えるから
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藤野
本当の終わりは後味など残さない
カレイドスコープでお別れを覗き込む
神様のシナリオの最期のページ
君のスケジュールを華で埋める
日曜日の予報は大洪水(はい、さようなら。)
▼無依
ハジマリとオワリ
崩壊の足音が近付く
宇宙で一番地獄に近い星
君の悲しいも悔しいも痛いも苦手も嫌いも、全部消し去って
I want you,I kill you.
少年Mの一望
拝啓、にっくき神様
さあ心置きなくやってくれ!
せかいのために
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魅夜
運命の人の話をしましょうか。今はもういない、運命の人の話を
愉悦と優越を貪る口付け
人生のランク付けを始めましょう
比較的と始まり排他的で終わる、その言葉は
結局のところ、どう足掻いても
不安定なこの恋のネタバレをしてあげようか、
ぼくは確かに、xxxのことがxxだったんだ
旅立つ最後の時まで隣にいたの
純真無垢な少女は唱える、貴方しかいないと
どうせなら道連れに、
透明になった君に、もう触れてすらやれないと
透明になれば君に、もう気付いてさえ貰えないと
俄雨が奏でる慟哭パレード
貴方が目の前に現れてから愛しているからとそう嘯くからと言い訳をしながら何度だって抱き締めたりとかなんかするから
少女は孤独に耐え抜いて、その終末を喰らう
生きてさえいればこんな結末だって、あったのに
いで千切って抉って叫んで
シャレた言葉で繕ったところでその正鵠は変わらない
顔を上げてよ、最期だからさ
大好きだよと紡ぐ唇は哀しいほどに美しい終末を象る
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ヒナ
砂時計は確実に流れ落ち
愛し恋し日常がまわるから
ぼとり、愛し子が落とす涙
唇が冷える前に口付けを
待ちわびた楽ちん日
招く指先が遠いの
心の中の住人に転職
嗚呼なんて幸せな今日君の目には醜く写るのだろうか
いつだってお前の首に手をかけているからね
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乃衣
誰にも邪魔されない場所を末路に選んで、秘密だよ。
心臓の隠れ家
息絶えるその瞬間がもっとも幸せになれる法則
冷/覚めない視線
きみの涙で眠れない
おやすみなさい、また次のお休みまで。
きみの声とか匂いがわからなくなる日世界が静かで穏やかな日
誰ひとり泣かない日
それを人は○末と呼ぶ
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舞幸
例えばそんな懺悔で許される世界
きっと最後はナニカに溺死
瞳から血を流す
嗚呼まだ見つからないの?
最近よくあるハルマゲドン
疾走するニヒリズム
ただ、願うの。
最終列車飛び乗って南へ
おぼつかないアカサタナの私書は
涙も解せぬままそっと消え去る
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卯多
ぼくが犯した過ち
壇上の終末論者
朝焼けに現れたのは真っ赤で巨大な爆弾だった
特別なことなんていらない。ふたりでいれたらそれでよかった
世界を再構築する権利
日曜日、寝坊して起きたら世界は終わっていた
ならばまずは、きみをつくるところからはじめようか
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深野
ある朝、綻びを繕えなくなる
満たされないまま季節は移ろい
歪な狂気に染められていく
精一杯の見栄を張ろう
心残りならたくさんあるよ
足元から崩れ落ちたりなんてしないさ
神様ったらおっちょこちょいだね
日は沈み月は昇らず星も消え
何もかも無に返す闇が覆い
そして、静かに眠りに就いた
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鯖猫
信心で変わる7日目
太陽に呑み込まれる
シロップ漬けの大予言
優れた昔を今の僕は読み解けない
ラッパの音が合図だ
雨に流れるデートプラン本日もまたお家デート
君に会えない2日間
救世主サマは「荷が重い」って!
全部、全部、水に呑まれろ
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伊緒
ウィークエンドがやってくる
お出掛け日和の日曜日
死因、君依存症
色褪せた教室外地獄の月曜日の前触れ
2人きりで息絶える
気が付くと僕は川のほとりに立っていた
宇宙の果てに旅行しよう
胸に抱いたこの想いで押し潰されそうだなんて結構重症
しゅうまつ(週末/終末)が待ちきれない
20140425~