ストーカー

「愛してるから、君の全部を知りたいんだ。君がどこに行ってなにをするのか、どんな話で笑うのか、どんなことが悲しいのか、どうしたら好きになってもらえるのか……知りたいだけなんだよ」

「あいつさえいなければ僕を見てもらえるのに…!なんであいつなんだよ、僕じゃダメなの……?…ああ、わかった。彼女はあいつに黙されてるんだ、可哀相に……。僕が、守ってあげなきゃ」

「明日は旅行だっけ……あは、一緒に旅行かあ……楽しみだなあ。いつもデートしてるけど、他の奴と話すもんなあ………そんなに俺を嫉妬させたいのかな?そんなところもかわいいけどさあ……」

「ねえ、あの人に近付かないでくれないかしら。あの人は私のものなの。私だけの。……恋人?…そう、そうなの………。…馬鹿ね、あなた。そんなこと言わなかったら、お別れくらいさせてあげたのに」

「やっと、やっと私に気付いてくれたのね…!ずっとずっとずっとずっとずっとずっとあなただけを見てたわ…あなたしか見てなかった……ふふ、あは、あはははっ、やっと会えた…!私幸せでしんじゃいそうよ……」


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