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「小さい頃から、あなただけを見てきました。貴女は……僕の全てなんです。だからどうか泣かないで。僕がずっと傍でお守りいたしますから」
「うるさいわね。そんなうじうじするくらいならとっとと掻っ攫ってきたらどう?話はそれからでしょ」
「あんたと私の関係性?友達。以上。……あはは、嘘よ。親友でしょ?…?なんでそこでため息つくわけ?」
「はいはーい、もしもし?今?あなたの後ろにいるの……んふふ、ほんとだよ?…今後ろ見たでしょ。うっそでっしたー☆」
「じゃんけんしよー!さーいしょーはパー!…………何お前までパー出してんだよ空気読めよはあ、やる気失せたあーあー最悪だー」
「いらっしゃいませー、ご注文は何になさいますか?……あの、申し訳ございません、当店生き物はちょっと置いてないですね…。ペットショップの方に伺っていただけますか?」
「まったくもう、体調の悪いときは無理するなってあんなに言ったのにまた?ほら、おかゆ。食べて。ゆっくりでいいからね。それ食べたら薬飲んでさっさと寝て。あんたがいないと、つまらないんだから」
「ああああっ!!そこ駄目!!見ないでっ見るなー!!!!うああ………な、なんだよ、そうだよお前の写真だよ!好きなやつの写真の一枚くらい持ってて何が悪い……」
「私さあ、飛行機乗ったことないんだよねー。パイロットになったら乗れるかなあ。…ああっ、今バカだこいつって思ったでしょー!人が真面目に考えてるのになんでよっ」
「やっだあ課長、そのネクタイ超かわいい〜!!超不釣り合い〜!え?どうかされましたあ?えー?お子さんからのプレゼントなんですかあ?いいですねえ、でも超豚に真珠〜!え?どうかされましたあ?」
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