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「なんか、私ばっかりあんたのこと好きで……、…ばかみたい。……あんたなんか、好きにならなきゃよかった」

「はあ!?何それ!そりゃあ私だってもう自分に期待なんかはしてないけど、そんな言い方ないんじゃないの!?っていうかあんた何様よ!」

「いい加減にしないと、いくらお前にでも怒るぞ。……もっと自分を大事にしろよ。俺はお前が大切なんだって、いつも言ってるだろ?」

「な……な……っ!そ、そんないきなり告白とかされても心の準備が出来てないっていうかその……っ。わ、私だって好きだよバカッ!」

「そこのかわいいお姉さん!俺とお茶しなーい?紅茶のおいしいカフェで愛を育(はぐく)んでみたりしたりしてみようか!ちょ、無視!?」

「この世で君を一番愛してる……。どう?今の俺イケてた?かっこよかったっしょ。誰だ今キモいって言ったやつ!!」

「なんか仲間外れにされてるような疎外されてるような自分が輪の中に入れないだけなような………。なー。お前だけだぞ、俺の味方は。ん?ああそうだな、猫ー」

「ええそうですね。それは自意識過剰、というものですね。あなたの場合は酷すぎるので一度病院で見てもらった方がよろしいかと」

「お兄ちゃんお兄ちゃん、今日ね、友達が、男の人のベッドの下には雑誌が隠してあるって言ってたんだけど本当?お兄ちゃんのベッドの下にもある?見てきてもいい?」

「ねえ、私の携帯おかしいの。さ行を押すと必ずメール画面が消えるのよ。なんでだと思う?ええ?さ行と間違えて電源ボタン連打なんてマヌケなことするわけないでしょっ!真面目に聞いてよもうっ!見ててよ?ゆっくり押すから……ほんとだ、間違えてる」


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