05
「権力もくれよ!!」
グッチーに対する第一声。
「手紙にも書いただろ。権力は自分で手に入れるからこそ価値があるって。」
「えぇー、」
「そんな事より俺の今の言葉なかなか格好良くなかった?"権力は自分で手に入れるからこそ価値がある"我ながら言い言葉だってな!自画自賛!」
よほど自分の言葉が気に入ってるのか、良い言葉だと本当に自画自賛し始めた。
「自画自賛してる上に自意識過剰なんだな。」
「う、うるせぇ、フンッ!」
「アハハ、そんな拗ねんなよー、」
フンって言いながらそっぽを向いた姿に笑いがこみ上げてきた。
これが可愛い女の子じゃなくて、無表情のイケメンだから全然可愛くない。
逆に笑いを誘う姿だった。
「有り難い言葉だろ、つーか褒めろ。」
「わぁ、グッチーってばすごぉーい!!素敵っ!!惚れちゃーう!!」
「おうマジかよ。君も素敵だよ、さぁグッチーの胸に飛び込んでおいで!」
「…何してんの?」
褒めたらグッチーは両手を上げて喜んだ。
ただ2人とも棒読みで、しかもこのタイミングで教室にきたマナトに変なモノを見る様な目を向けられた。
「…きっしょ、」
やめて、
そんな目で見ないで!!
…こんな俺達って痛いですか?
to be continued..
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