第6弾「おとな」 | ナノ

第6弾
おとな



音々さま
カフェ・オ・レは卒業したの
おおきなこども
夜遊びだってできちゃう
さよなら、なんていわせないで
蹴りたいせなか
届かないとわかってても手を伸ばすの
ずるいひと
あの頃の記憶を馳せるわたしはいつまでたっても子どものまま、おとなになんかなれやしない。
御都合主義な関係
モラトリアムから脱出
恋も愛もしらない
愛だの恋だの叫んでも、すすまないわたしと彼の関係に名前はいらない。
手を振ってお別れ、昨日のわたし
なけなしの勇気、振り絞って撃沈
「未来に展望などありゃしない」

827さま
諦め方を知る
セーラー服が恋しいの
裸足の25時
なし崩しにはだけた先
苦いのが好き。甘いのが好き。
こどものまんま
逃亡経路確保
薬指がイタイ
無い物ねだりの末路
いつまでたってもわかんないよ?

朔凪さま
言い訳が上手くなった。
あの人となんてただの遊びよ
都合の悪いことは忘れる主義です
着飾って嘘を飲み込む
レディの心得
酸いも甘いも苦い思い出
あの頃に戻れたら、なんてね
誰も守ってくれない
口紅に嫉妬してたのは昔のことよ
ちょっといきぐるしい(息苦しい・生き苦しい)

白雪まりんさま
化粧ばっちり、笑顔も忘れず
たまには腕の中に飛び込んでみたいもの
全て自己責任です
夢を見られる時間は終わった
大人はずるいって言ってたっけ
現実が突きつけられた
王子様なんて待っても来ないと知った時
もう大人だもん、それが口癖
たまには甘えたくなるものです

鯖猫さま
コーヒーはブラックって感じ
あこがれてた、んたけどなぁ
背伸びをしても追いつかない
守られている時間は終わった
あなたとわたしではじめたい
涙もぜんぶ、飲み込んでしまって
その日初めて口紅を塗った
もう姐さんはいない
蛙を素手で触れなくなった
たまには子供に戻りたい

さきはさま
解禁!
余裕綽々というハリボテの裏
掻き分けて踏み分けて
背水の陣なんていつものことさ
わかるようになるとおもってたけど

稜威さま
背伸びしただけじゃ
足がつる
手を伸ばしても君には届かない
子供扱いしないで
大人しいのが大人じゃないの?
建前で大人は大人を護ろうとする。
ふざけるな、子供じゃねえんだ
大人な君が好きなの
大人からすれば自分の子供何て何時迄も子供
事在るごとに
大人って可哀想だよね。
大人だけが世界を回さない
甘えたいのよ、少しくらい
さあ、明日から大人
おおきなひと。
「大人って可哀想だね。」
「そりゃそうさ、甘えられる人が居ないんだからね」
(ドラえもん より)

藤野
大人になればすべてを知れると思った日もありました。
好き、も簡単に言えない
可愛いリボンをひらりと捨てて
君にもいつか分かるよと優しく教えてあげたい
袋とじを開けたら虚構の波
子どもの権利を剥奪されました。
曖昧な境界線を跨いで迷子
大人という肩書にしがみついて宙ぶらりん
親の加護という盾は盗まれた
あの日、泣いてしまった私は、今よりも大人だったのかもしれない



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