「アーレルヤッ!」
――昼下がりのプトレマイオスの東通路。
一人の少女が青年を呼び止める。
「…?どうしたの?機嫌良いね…。」
物腰の穏やかな青年はアレルヤ。
ガンダムキュリオスのパイロットであり、少女――名前の大切な友人でもある。
「エヘヘッ、実はね…」
「なんッじゃこりゃあァァァァァァ!!?」
――同刻、MSドック。
一人の巻き毛の青年が松田●作の如く絶叫を上げた。
「あれ?ロックオンさん、こんにちはー。」
「おう、こんちはメカニックさん……って違ーう!」
青年はロックオン。
ガンダムデュナメスのパイロットであり皆のツッコミでありオカンでもある。
それにしてもこのオカン、ノリツッコミが好きである。
「ちょっとナレーターさん!変な事は言わなくていいから!……で、メカニックさん…このキュリオスの有り様は一体何?」
「は?…キュリオスの有り様、と申しますと…」
「…だーかーら!」
――同刻、東通路。
「………キュリオスにねこみみを付けた?」
「うんっ!ティエリアが、死ぬほど機動力が上がる装備だってくれたんだ!」
満面の笑みで語る名前。
この様子では自分の愛機にねこみみを付けられるとどういう気分なのか分かっていないようだ。
「……死ぬほど…」
しかし何故かアレルヤは笑みを浮かべる。
「プリーズウェイトアレルヤーッ!」
「うはっ!ハレルヤ!?」
そして何故か英(ルー)語で登場するハレルヤ。
「なにゆえ其処で納得するんだこの能無し半身!ねこみみなんかで機動力が死ぬほど上がる訳無いだろウジ虫が!」
「ハレルヤ!?ツッコミより罵倒に力入れちゃ駄目だよ!?」
「ウッセェ可愛い奴め!変な方法でアレルヤを納得させるな俺にも構ってくれよ!」
「彼女に近付くなよハレルヤーっ!」
「あ、アレルヤに戻った。」
「はぁ…はぁ…まったくハレルヤは…。」
「でもアレルヤ…ハレルヤも構って欲しかったんだよ。」
「名前…。」
「そ、それに可愛い…とか言ってたし…アレルヤも、そう思ってくれてる?」
「……!勿論だよ…。」
「本当に!?」
「うん…。」
「エヘへッ、ありがとね!」
「…ふふ。」
無理矢理、一件落着ということで。
――同刻、MSドック。
「今すぐ外してやってくれよ!あんなの付けてたら絶対笑われるぜ!?」
「はあ…しかし、パイロットの方は承認済みですし。」
「承認済み!?」
「可愛いとユニオンの方々にも人気だとか。」
「癒し効果!?」
「…とP.N.ハムさんからの意見です。」
「それアテになんないから。」
にゃんだむ?
(今日も1日、ソレスタルビーイングは平和です。)