09 積み木くずし


 思わず後ろに下がると、今度はタートルネックセーターが脱がされ床へと落とされる。そして、またしても宇髄の足が義勇に向かってきて、反射で後ろに下がると防寒シャツを脱がされてしまい、上半身にはなにも纏っていない姿にされ、そのまま宇髄はずいずいと距離を詰めてきて、いつのまにかベッドに倒されてしまい、足の間に宇髄の足が入りベルトに手が掛かる。
 その手を、義勇はそっと押さえて止めた。
「や……だめだ。すっごい、勃ってる、から……」
「だから見るんだろうが。いいからさっさとその手を退かせ」
 言葉と共にパッと払われてしまい、ベルトが引き抜かれそしてジッパーが下ろされる。そしてあれよあれよという間に、靴を放られ靴下さえも脱がされてしまい、一糸纏わぬ姿の義勇が宇髄の目の前に晒される。
 まるで舐めるように見られ、思わず左足を上げ、曲げて前を隠すが、あろうことか宇髄は未だ風呂にも入っていない義勇の太ももに舌を這わせたのだ。
 ぺちょぺちょと音を立てながら大きく何度も舐められ、義勇はあまりの羞恥に硬く目を瞑り顔に集まる熱を感じていると、むぐむぐと口を動かす音がしてゆっくりと目を開けると、宇髄は薄く笑みながらまたしても舐め始める。
 そして、こんなことを言った。
「一日経った、義勇の味。すげえ美味い。なんか……甘いような、香ばしいような花みたいな味とにおいがする……なんでこんなにお前って美味いんだろうな。舐めれば舐めるほどクセになる味」
「し、知るかっ!……こ、このヘンタイ!美味いはずないだろうが!フロ、風呂行くからっ……!準備っ……!」
「もう少し舐めさせろ。どうせフロ行くんだったらいいだろ。もっと味わわせろ。お前の肌、舐めたい」
 その後、器用にペニスだけを避け、義勇は宇髄に身体全体を舐め回される勢いで舌を使われ、気持ちいいという感覚と、羞恥という感情のせめぎ合いの中、すっかりと身体を熱くしてしまい、半分懇願の勢いで宇髄の着ていたパーカーを引っ張る。
「も……いいだろ。カラダ、熱いっ……!フロ、風呂に入れなくなる。これ以上されると、イキそうになるし、限界だっ……!」
「……ま、これだけ舐めればいっか。よし、風呂行ってこい。おっと、これこれ」
 宇髄は義勇の上から退くと、壁に立てかけてあった黒い不織布のバッグの中からローションのボトルを取り出し手渡してくる。
 引っ手繰るようにそれを受け取った義勇は真っ裸のまま、慌てて風呂場へと飛び込み、結わえていた髪を解き頭から熱いシャワーを浴びる。一旦、身体をリセットしないことにはこのまま暴発ということにもなりかねない。
 顔も身体も、どちらも燃えるように熱い。ただ身体中を舐め回されただけなのだが、これまで眠っていた官能を引き出してくるとは予想外だ。
 下を見ると、ペニスは完全に勃起して上を向きながら細かく震えている。今すぐ自ら扱いて出してしまいたいが、宇髄がベッドで待っている。いま出してしまうわけにはいかない。
 ぐっと堪え、頭にシャンプーを滑らせる。いつもは髪を洗うことは無いが、何しろ大量の汗をかいてしまって気持ちが悪いのだ。素早く髪から泡を落としたところでシャワー浣腸の準備に入る。身体を洗う前にきれいにしておきたい。
 ナカを洗うのはハッキリって苦手だ。気持ちが悪いのだ。だが、それをしないことには宇髄が納得しない。ナマの中出しに拘っている彼のことだ。義勇が準備をしなければ、強要されることになる。強引に、洗われてしまう。そんな恥を晒すくらいならと、いつも自分で浣腸をして洗っているのだが。
 そうしてシャワー浣腸を終え、すっかりとナカもきれいに洗うと次は身体にボディーソープを泡立てながら塗し、流し終えたところでローションの出番だ。
 実は、これも義勇は苦手どころかきらいだ。ナカで冷たいものが拡がる感触が何度経験しても慣れることができず、この行為はいつも義勇を苦しめる。
 大きく息を吐き、吸って止め、アナルにローションのボトルを押し当ててぎゅっとボトルを思い切り握ると、ナカにわっと冷たい液体が一気に拡がって義勇のアナルを犯してくる。
 ぎゅううっとそのまま捻り、しっかりと胎内にローションが仕込まれたことが分かったところで止めていた息を吐き、ボトルをアナルから離す。
 これで準備は完了。

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