14 心臓に爆弾


「んはあっ……うずい……好き、大好き……どうしよ、すごい好き」
「かわいいなあ、オマエ。なんでそんなにかわいいんだろうなあ。まったく、かわいい上に性格までいいなんて。俺も、義勇が好きだぜ」
 頭を柔らかく撫でられながらの告白に、義勇ははにかんでしまう。
「かっわいいツラ晒しやがって。あーもー!すっげーかわいい!かわいいかわいい!かわいい!」
「う、宇髄っ?」
「よし、今からは一緒風呂するぞ。これも夢だったんだよなー。いいだろ?」
「う、うんまあ……べつに、構わんが」
「じゃあ、抜くからちっと、我慢な」
 ずる……と、胎内から太いものが抜けてゆく。その感覚に身を震わせると、宇髄が宥めるように義勇の腹を擦ったり、太ももを撫でたりして気を紛らわせてくれる。すべてが抜け終わると、今度は湿布薬の貼ってある額にそっと口づけされ、宇髄は真っ裸のままバスルームへと消えて行き、戻って来た時はバスローブを着ていて、義勇の隣に寝転んだと思ったらそのまま腰を引き寄せられ、ぎゅっと抱かれる。
「今、蛇口捻って来た。てか、あー……すげえ満足感。この身体のだるさとか、セックス独特だよな」
「し、したことないから分からないっ!……けど、宇髄の腕の中は気持ちいい。ずっとこのままでいたい……」
 すると、腕が外れその代わりに頬に手が宛がわれ端正な造りの顔が近づいてくる。紅色はいつにも増して輝いており、その美しい様に思わず見惚れていると、ふわっと唇に柔らかで湿った感触が拡がる。
「ん、ふっ……う、んン、んっ……」
 口を開けると、ゆっくりと味わうように宇髄の舌が入ってきて舌を舐められる。そのままその舌は上顎へと行き、丁寧に舐めそして義勇の舌を絡め取ってぢゅっと音を立てて唾液が啜られる。義勇も同じように啜り返し、唇を離す。
 飽きることなく何度も同じ口づけを繰り返していると、徐に宇髄が離れてバスルームへと行き、帰って来た。
「ちっと湯が少ないけど入ったぞ。一緒風呂とか……!派手にテンションが上がるぜ!」
 宇髄は随分と嬉しそうだが、義勇は困り顔だ。
「どうした、いやか一緒風呂」
「ちが、違う。身体が……思うように動かない。ぎくしゃくして、震えてしまって……」
「じゃあ運んでやる。ごめんな、無茶させ過ぎたか」
 義勇は両手を拡げて迎え、宇髄は当然のようにして義勇の身体を抱え上げ、共にスリガラスで出来た扉を潜る。このホテルのバスルームはユニットではなく、洗い場もついていて義勇はそこに置かれた。
「おい、括ってある髪、解いていいか?頭洗ってやるよ」
「えっ?い、いや、いい。というか、髪……解いても失望しないでいてくれると……」
「なに意味の分からねえこと言ってんだ。いいから、解くぞ」
 括ってあった紐を取られた義勇の髪が、重力に従ってばさっと落ちる。思わず義勇は宇髄を見上げると、その頬は真っ赤で呆気に取られている様子。
「う、宇髄?あの……やっぱり、気持ち悪いか。長髪の男というのは」
「か、か、か……かわいい!すっげ、すっげえかわいい!義勇、オメーって髪下ろすとめっちゃくちゃかわいいのな!もうずっとこのままで居ろよ!」
「お、お前は少しおかしい!いいから早く、洗ってくれるならさっさとしてくれ!は、恥ずかしいだろうが!」
「もー、ホントお前って……ことごとく俺のツボを突いてくるな。おっそろしいぜ……!」
「早く!洗え!」
「その前にでこのシップ取らねえと。ちょっと痛いけどガマンな」
 宇髄は、丁寧に義勇の身体を洗い上げた後、自分の身体はそこそこにしてご満悦の時間を送るのに義勇は赤面していた。
「宇髄……聞くが、これがお前のしたがっていたことか……!」
「そう!一緒風呂!良くねえ?てか、オマエって髪洗った後、アップにすんのな。うなじ、めっちゃくちゃ色っぽいぜ。キスしちまおっと!」
「よ、よせ!お前は少し浮かれ過ぎだ!まったく……悪い気はしないが、その……て、照れる!」
 というのも、一緒に湯船に入ったはいいが宇髄の足の間に入れられ、背を向ける形で宇髄の身体に凭れかかっている義勇だが、時折、悪戯のように萎えたモノに手を伸ばしてきて、その度に退けなければならないのだ。
 それを宇髄は楽しがって、今さっき退けた手が、またしても不穏に動き出している。

-38-

prevnext

×
「#甘々」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -