08 蜜、啜る


 ピストンされるたび、義勇の熱茎と宇髄の硬茎が擦れ合い、とてつもない快感を生む。これではまるで疑似セックスだ。
 宇髄の動きは逞しく、ひたすらに硬茎を義勇の身体に叩きつけてくる。そのたび、あられもない声を出して悦ぶ義勇だ。
「あはっ!あっあっあっあっ!ああっくううっ、き、気持ちいい!きもち、気持ちいい、いい、いい!」
「俺もいいぜ。スマタって案外気持ちいいモンだな。クセになりそう」
 宇髄は義勇の尻を鷲掴み、揉みながらさらに腰の動きを激しいものにしてゆく。パンパンパンパンと、二人の身体がぶつかり合い、まるで平手で肉を打っているような音が部屋に響き渡り、その音にも興奮してしまう。
 宇髄と恥ずかしいことをしている。誰にも言えない、ナイショの情交。その密やかな事実がまたさらに、義勇の興奮を押し上げ、それが快感に繋がる。
 喘いでいると、耳を口に含まれ舐めしゃぶられる。
「ふあっ!あっあっ、そんな、汚いっ!うずいっ!」
「お前に汚ねえところなんてねえよ。どこもかしこも、キレーでかわいい。オマエの耳、美味しい」
「やっ……あっ!だめっ……!」
 ここからはただひたすらにピストンが続けられ、ぐちゅぐちゅと二人の肉茎が重なり合って擦れ合うたびに粘着質な音が立ち、宇髄の巨根は義勇の睾丸を押し上げる形でひたすらに腰を使ってくる。ゆさゆさと好き勝手に揺さぶられ、義勇は背を反らせながら宇髄の施す動きにただただ、啼くばかりだ。
「うっあっあっあっ!きっ、気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい!だめっああっ!ああ、ああだめ、気持ちいい、よおっ!」
「俺もいい。義勇、すげえいい」
 さらに激しく腰が動き出す。
 しかし、何事にも限界はやって来る。
 宇髄の動きもだんだんと乱雑になり、バンバンバンバンと尻と腰がブチ当たり派手な音を立てつつ、二人は互いの身体を絶頂へと導くべく、高め合ってゆく。
 しかし、熱茎が気持ちいい。宇髄の茎は硬くて熱く、それが義勇の熱茎と擦れると、とてつもない快感が手に入るのだ。何度も何度も、打ち付けられる腰。硬茎。
「ひっく……う、ずいっ……イ、イクッ!おれ、っもうだめだ、イっちゃう、イク、イク!も……イクッ!」
「もうイクか。まだだな。もうちょい頑張れ義勇。ほら、もっとヤってやる。オマエのチンポ、気持ちいい」
「おね、がっ……!独りで、イきたくない、からっ……!やっ、イクッ……!い、イクッイクイクッ!」
 すると、無言の激しい責めが始まる。
 ひたすらに尻を掴まれ、揉まれ、ピストンは続く。
 とうとう高速で腰を動かされ、二人の身体がぶつかり合うバンバンバンバンという音もパンパンパンパンという軽いものに変わり、宇髄の動きもまたさらに乱雑に、そして激しさを増す。
「……っく!俺も、イきそうっ……!おい、おい義勇、そろそろイクぞ」
「んっ、うんっ!うん、イクッ!も、限界っ……!ああああイクッ!イクぅ、イクイクイクッ!」
 さらに激しくなる腰の動き。義勇は目の前がチカチカと光ったような感覚の後、強烈な射精感に襲われた。
 真っ白になる頭の中。
「ああああ!うあああイク!イクイクイクッ!ああっあっあっあー!!」
「おれも、俺もイクッ!……ああああクソ、気持ちいい!イクッ、あっああっ!」
 ビュビュッと鈴口から精子が勢いよくソファに吐き出される。二人分のそれは何度にも分けて飛び、義勇と宇髄は身体をガクガクと妙な具合に傾がせ、射精の快感に浸る。
「うっあっあっ……で、でちゃってる……やあ、きもちいいっ。や、で、でちゃうの気持ちいい……」
「はあっは、はっ……俺も、すっげ気持ちいい。あー……すっげ出てる」
 最後まで出し終わると、宇髄が思い切り体重をかけてきたので義勇は潰される形でソファに押し倒され、ぎゅうっと後ろから抱きしめられる。
「ぎゆう……好き。すっげ、好き。……お前のこと、大好き」
「ん……」
「義勇?おい聞いてっか。なんとか言えよ」
「うんー……ね、むい……うずい……?う、ず、い……」
 何かとても大切な言葉を言われたような気がするが、慣れない情交と酒にすっかりやられてしまった義勇の意識は、そこでぷっつりと途切れた。

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