まもりたいもの

目を覚ますと、薄汚い牢屋のような部屋でうつ伏せに寝ていた。体を起こし、周囲を見回す。アパートの自分の部屋と同じくらいの広さだろうかと、天馬は思う。

「やぁ、気がついた?」

声に振り返ると、そこには見知った人物がいた。

「シュウ!」

天馬はどこか安心し、シュウに駆け寄る。シュウは部屋に備え付けられたベンチに腰を掛け、こんな状況にも関わらず余裕そうな表情を浮かべ、天馬の心配をした。

「大丈夫?天馬。体は痛くない?ここ、下が固いから…」

「大丈夫だよ。それよりどうしておれたち捕まっちゃったんだろう…」

天馬は深刻そうに呟いた。だが対照的にシュウはあっけらかんとしていた。

「おれ"たち"?…天馬は本当に面白いなぁ…」

シュウはクスクスと笑うと、立ち上がって、隣に座った天馬の頬を撫でた。

「捕まったのは天馬だけだよ。だって僕が連れてきたんだから。」

「えっ…」

天馬の表情が曇る。シュウは天馬の表情の変化に合わせていっそう面白そうに笑った。

「教官の命令なんだ。天馬…君をめちゃくちゃにしろってね。」

その言葉に、天馬は反射的にシュウから離れようとしたが、すぐにシュウに腕を捕らえられた。

「…天馬、本当は僕だってあまり君に酷いことはしたくない。だけど…」

シュウは抵抗する天馬の顎を荒々しく掴むと、ポケットから取り出した薄桃の液体を天馬の口に流し込んだ。

「見たいんだ、君の本気を。君の思いがどれだけ君を強くするかをね。」

ゲホゲホと噎せ込む天馬だが、勢いで半分近く飲み込んでしまった。天馬はキッとシュウを睨み付けた。

「シュウ…なに…したの…!」

「教官からもらった薬。よくわかんないけど、君の素質を引き出すんだって。」

シュウは睨まれたのも気にしてないように笑うと、天馬から手を離した。だが同時に、天馬の体はふらついて、シュウの方へ倒れ込んだ。

「…っ…なに、これ…体に…力が…入らない……」

「…へぇ、こうなるんだ。面白いね。」

シュウは興味深そうに笑うと、天馬を抱き起こした。

「…シュウ…離してっ…なんか変…」

天馬は力の入らない中必死にシュウを押し返そうとするが、無論、シュウには適わずに抱き止められる。

「変ってどんな?」

シュウが興味津々に尋ねる。その顔は単純で純粋な、好奇心に満ちていた。

「体が…熱い…」

天馬は目を反らしながら答えた。確かによく見ればその頬は赤らみ、息遣いは若干荒くなってるようだ。

(壊すって…そういうことか。教官も下衆だなぁ。)

シュウは勝手に納得したような顔を浮かべたが、天馬にはわかっていない。

「シュウ…直す方法ってないの…?」

「んー…放っておけば、1時間くらいで薬は切れると思うけど、それより苦しくない?楽にしてあげようか?」

「うん…苦しい…」

天馬は、シュウはゴッドエデンの奴らに脅されたんだとそう思った。自分の心配してくれるような相手が、悪い奴なわけないと。だから素直に頷いてしまった。
シュウは天馬の素直さに、(本当にへんな奴…)と思いながら、警戒させない為の笑みを浮かべた。

「わかった。じゃあ、ちょっと服脱いで。熱いんだよね?」

天馬は、男同士と言うことで、躊躇いなく着ていたジャージを脱いだ。薬のせいで動きが覚束ないあたりが、シュウには愛らしく見えた。
ジャージを脱ぎ、ユニフォームだけになった所で、シュウが口を挟んだ。

「…ユニフォームもだよ。」

「えっ?」

「天馬ってば手際悪すぎ。おいで。脱がせてあげるから。」
そう言うと、シュウはユニフォーム姿の天馬を後ろから抱きしめて、自分の膝へ座らせた。天馬は、ひたすらもがいた。

「いいよっ…自分で脱げるから…!」

「早く楽になりたいでしょ?任せてよ。」

シュウはもがく天馬の腕を払うと、ズボンと下着を一遍に膝まで下げた。

「ちょ、シュウ!パンツが…!」

「いいんだよこれで。」

天馬は慌てて下着を上げようとしたが、それもシュウによって阻まれた。
時間が経つにつれ、薬は天馬の体中にまわり、天馬はだんだんと目を虚ろげにしていった。背中はシュウの胸へ凭れていた。

「…シュウ…こんなの絶対へんだよ…」

天馬は、いくら同性とは言え、生殖器を他人に晒すことに違和感を感じた。だがシュウは笑みを崩さなかった。

「すぐに気にならなくなるよ。」

そう言うと、天馬の生殖器を片手に握った。

「…シュウ…っ!?そんなとこ触ったら汚いよ…!」

「天馬は面白いな。そんなこと気にしなくて良いのに。」

クスクスと笑うと、シュウは、天馬の生殖器を丁寧に剥いた。

「…っぁ…だめ…シュウ、やだ……」

天馬は嬌声を上げて、身を捩ったが、暴れる程の力はもう残っておらず、腰砕けになって、シュウの服に掴まった。

「すごい効いてるね。確かに素質はあるのかも。」

シュウはクスクスと笑うと、天馬の項に口付けた。

「…っ!」

口付けひとつにも、天馬はびくりと体を強ばらせた。シュウは下を弄る手を止めないまま天馬の項を舐め上げた。

「天馬の汗の味がする。」

「やだ、ねぇシュウやめて、そんなとこ、やっ…!」

「天馬はこんなに力が入らないのに、こっちは硬くなってきたね。」

シュウは耳元で囁くと、頭を出した生殖器のてっぺんを指で擦った。

「〜〜っ!!」

天馬はぎっと歯を噛み締めて声を押さえるが、痛みに近い刺激に涙が零れた。

「もう限界なの?僕をもっと楽しませてよ。」

シュウは泣き出した天馬に容赦なく睾丸を握り締めて揉みしだいた。

「…うっ…うっ…やだ…シュウ…それやぁ…っ…痛いから…ぁ…」

「ごめんね、でも慣れてきたら良くなるから。」

シュウは天馬の頬に軽く接吻すると、睾丸を手で包み込みながら、二本の指で天馬の男根を擦った。

「ひっ…や…ほんと、シュウ、漏らしちゃう…離して…っ!」

天馬は涙でぐちょぐちょの顔でシュウに懇願した。亀頭の先からはカウパーが漏れ出していた。

「天馬のでなら汚れても良いよ、掃除するのだって教官たちだろうし。」

シュウは普段と変わらない笑みを浮かべて、天馬の男根を扱いた。

「やっ…ひぅっ…シュウぅう…っ!」

与えられる刺激に耐えられず、天馬はシュウの腕に掴まると、シュウの膝の上で射精を迎えた。シュウの手は天馬の濃厚な蜜で汚れた。

天馬はそのまま気を失って、シュウにがっくりと体を預けた。

「天馬…壊れる前に気絶しちゃった…?はははっ…天馬らしいな…」

シュウは苦笑いを浮かべると、天馬の精液を軽く手で拭ってそれを舐めた。

(僕に天馬を壊すなんて出来ないし、誰かに天馬を壊されるのも嫌だ。)

シュウは天馬の体を抱きしめた、まるで大切なものを何かから守るように。

(力が、必要なんだ…大切なものを守る力が…)

シュウの目に、深い闇が満ちた。




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シュウ天裏です。非常に遅くなりました、申し訳ないです。普段裏を書くことってあまりないので、悪戦苦闘しました。結果収集つかなくなってます。クオリティ低いですが、リクエストありがとうございました!

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