私はよく、「幼なじみって得だよね」とか…「本当、羨ましいなぁ」とかいつもいつも言われる。私はいつも笑いながら『そんな事ないって』と返す。実際は…うん。逆に不利な気がするんだ…。

だってそうでしょ?近すぎる故に近づけない…。ねぇ、私の気持ち…ちょっとは気付いてよ…恭弥


「何してるの、瑞希」

『恭弥…ううん。別になにもしてないよ。ただ…ここが好きだから来ただけ…』


私は今屋上にいる。私はいつもここに来る。嫌な事を忘れられる気がするから。


『恭弥は…何しにきたの?』

「別に。瑞希がいなかったからどうしたのかなって思って。」


そう言いながら恭弥は、私の隣に寝転んで来た。


『恭弥…寝るの?』

「うん。」


一言言って、恭弥は目をつぶった。数分がたつと、「スー…スー…」と、規則の言い寝息がしてきた。


『恭弥…私達ってどうしたら幼なじみから抜け出せるのかな…』


恭弥の頬に手を添えながら話し掛ける。…が返事は無い…。春の少し肌寒い風を肌で感じながら時間だけが過ぎていった。

そして、数十分後

ガチャッ。うとうとしていた私の耳に扉が開く音が入ってくる


「委員長!!緊急事態です!!」

「…わかった…」


いきなり入ってきた草壁に雲雀は短く返事をする。雲雀はゆっくりと立ち上がり扉へと歩いて行った。


「また後でね…瑞希」


瑞希に一言言い残して…。瑞希も『うん。』と短く返事をする。そして扉のところで雲雀を待っている草壁に目をやる…


「瑞希さん、すみません…」

『ううん、気にしないで…恭弥の事お願いね』


謝る草壁に一言。
雲雀は草壁を無視し、先に階段を降りて行った。

「はいっ!お任せ下さい!あっ待って下さい!委員長ォォォォォ!!!!!!!」

『……………』


草壁は、雲雀の元へと(猛スピードで)走って行った。瑞希はどれだけ恭弥の事が好きなのだろうかと苦笑を浮かべながら、空を見ながらまた屋上で時間を潰していた。

夕方頃、もうみんなは下校しているだろう…と思いながら、私は屋上を後にし、そろそろ仕事が終わっていると思われる恭弥の居る応接室へと足を向けた。


『恭弥、入るよ』


短くノックをし、中へ入る。中には…誰もいない。恭弥はまだ仕事中のようだ


『いない…か…まぁ仕方ないよね…待ってるか…』


私は徐にソファーへと座る。このソファーが私の特等席…いつもここに座って恭弥を待つんだ


『はぁ…さっさと帰って来いよ…バカ恭弥…』

「ねぇ瑞希…誰がバカなの?」

『あぁぁもう!だから、恭…や…さん…?』


後ろを振り向くと、いつもならありえない顔でニッコリと笑っている、恭弥の姿があった。逆に恐さが倍増ですよ、恭弥さん


「ふっ、この僕にバカなんて単語を使うなんてね」

『ゴメン恭弥!もう言わないから!』

「瑞希、許すと思う?」

『うっ…』


恭弥は少し何がを考え、そして何に気付いたように、ニヤリと笑った。なっなんだろ…少し…怖い…

『きょう…「ねぇ、瑞希…」

身体が震える…。なんで…こんなに怖いと思うの…?雲雀はゆっくりと瑞希に近づいていく。瑞希は逃げようと思っても身体が全く動かなかった。


「瑞希…」

『っ…恭、弥…』


恭弥が私の目をじっと見て、私を離してくれない…


『きょ、う…んっ!!』


私が名前を呼ぼうとした瞬間、恭弥が私の唇に噛み付いてくるようにキスをしてきた。そのまま口内に舌を入れ犯していく。逃げようとしてもしっかりと身体を固定され動けない。


『んっ…ふぁっ…』


舌と舌を絡め取られる。頭の中が朦朧として、ピリピリッと身体に電気が走る。だんだんと酸素が足りなくなり、息苦しさを感じる


『んっ…!!』


必死に雲雀の胸元を叩く。しかし雲雀は唇を離さなかった。数秒の事なのに、瑞希は数十分ぐらいに感じていた。くたっと目も虚になってきた頃、雲雀はようやく唇を離した。銀色の糸を引きながら…。


『きょ…や…な、んで…』

「瑞希…」


瑞希は酸素を必死に取り込もうと肩で息をする。そんな瑞希を雲雀はギュッと抱きしめた。


「瑞希は…僕の事…どう思ってるわけ?」

『えっ…おっ幼なじみ…?』

「違うよ…好きか…嫌いかって事…」

『…!!』


恭弥の口からそんな言葉が出てくるとは思わなかった…


『わ、たしは…』


今の恭弥が私の事をどう思っているかは知らない…。だから、今私が『好き』と言ったら恭弥はどう答えるのだろうか…迷惑とか思うのかな…今の関係が音を出して崩れていくのかな…

伝えたいはずなのに…「好き」って…貴方に伝えたいのに…伝えていいのか…私にはわからない…


「瑞希…」

『…わ、たし、恭弥の事…』

ただ俯いて雲雀の顔を見ようともしない瑞希。雲雀はそれを見ているだけだった…が、それも数十分も続けば話も別だ…

「…もう、いい…よ」

『えっ…』

「気持ち聞いてからって思ったけど…もう僕我慢できないから…」

『ふぇっ、きゃぁっ!』


雲雀は瑞希をソファーに押し倒し服を剥ぎ瑞希を暴く。与えられる快感に瑞希の瞳が細められる。


『……っ、ぁ…っ…。』


胸の突起に舌を這わせるの肩に置かれた瑞希の手が、びくりと固まる。舐めながら雲雀は瑞希の顔を盗み見た。雲雀は恍惚とした表情の瑞希と目があった。その瞬間ゾクリと背筋を登る感覚。それを表すように強く吸い上げて、優しく噛みついた。


『や……っ!』


瑞希は初めての感覚にぴくっと肩を跳ねさせた。楽しい…気持ちいい…。

普段見せる彼女からは想像出来ない。無防備で厭らしい 顔…雲雀はその姿になんとも言えない感覚でいっぱいだった。


「瑞希、その顔…凄い可愛い。」


囁いて、さっき震えた肩に口付け跡を残す。


『…恭弥の顔は、凄く厭らしい…よ。』

「それは瑞希だよ。」


自分の顔なんて見えないけど、絶対って言えるくらいに自信が雲雀にはあった。


「あと…瑞希のココもね。」


指を流して既に熱い瑞希の秘部に這わせる。動かせば、興奮を更に高める卑猥な水音。


『きゃ、う…っ!んぁっ…!』


びくりと前かがみに体を震わせ僕の肩にしがみつく瑞希。躊躇う事もなく指を動かした。濡れた指が瑞希の秘部の突起を擦る。

敏感なそこを執拗に責められて、益々しがみついた瑞希の背筋をそっと撫であげた。


『っ、ひ…あぁああっ…!!も、らめぇっ…っあぁぁぁ…!!!』

「一回イきなよ…」


達した瑞希の背が弓のように反る。くたりと雲雀にしがみついて乱れた呼吸を繰り返す瑞希はか弱いいたいけな少女のようで心臓を鷲掴みにされた感覚がする。

あまりに可愛くて愛しくなって、ぼうっとする瑞希の顔中に口付けた。呼吸が落ち着くのを待ちながら、白い胸を弄る。大体落ち着いた頃を見計らって、耳元で低く囁いた。


「瑞希…挿れるよ…?最初は痛いかもしれないけど…我慢してよね…」

『っ…ん…き、てぇ…』


理性などとうに無くなってしまった瑞希…雲雀はそんな彼女を見ながら瑞希の膣内に自分のそれをゆっくり埋めていく。手加減なしに絡みつく熱い内壁に顔を顰めた。


『んっ!ぅ…っ!あぁぁぁ…!!…、いったいぃ……ひゃあぁぁ…。』

「っ…きつ…っ」


瑞希の秘部からは愛液と血が混ざり合いながらぐちゅぐちゅと水音を鳴らしていた。瑞希は初めて感じる痛みと快楽に必死に堪えていた。


『…きょ、やぁ…んっ!』

「くっ…瑞希…」


だんだんと瑞希がその痛みに慣れ、快楽に変わってきた頃、雲雀は瑞希の膝を持ち上げて奥まで一気に貫く。


「動くよ…」

『ひ、んっ!?やあっ、あ…っ!!』


ギリギリまで引き抜いて、瑞希の良いところを狙いを定め突く。予想通り瑞希は嫌々と頭を振り涙を流した。


『…そこ、やっ…だぁ、…っ!!」

いつもの冷静な彼女はどこへやら。今は幼い少女のように、快楽に身を任せる。


「…嫌?その割に…よく、締めてるんだけど…っ。」


ぐっ、とまた抉ってやると限界らしく、足がぴんと張った。


『あ…あっ…!恭弥…っ!わた…し…、もぉ…っ!』


イかせて、と耳元で囁かれた必死に甘い声に導かれて強く深く突き上げる。瑞希はそれに体を震わせて、高い声で鳴いた。


「ぅ、あ…っ、きゃああぁ…っ!!!」


尾を引く瑞希の声ときつく締め上げる感覚に雲雀は瑞希の膣内に自分の欲を吐いた。ずるり、と瑞希の内から抜く。

膣内から入りきらなかった自分モノか、瑞希の血と愛液が混ざったモノかわからないモノがゴプッと音を鳴らしながら瑞希の内から出てきた。

瑞希は余韻に浸りながらうつらな目をしていた。汚れた体と綺麗な表情。目があうと瑞希と雲雀は共に微笑んだ。


『きょ、や…私…』

「うん…」


雲雀はゆっくりと瑞希の声に耳を傾ける


『私…恭弥の事…』


瑞希は雲雀の耳元でそっと囁いた


「うん…僕もだよ…」


そして二人は抱きしめ合ながら優しいキスをしてまた互いに微笑んだ。近すぎるから近づけない…けど…近づいてしまえば最後は同じ


【遠回りな近道】
あぁ、やっとたどり着いた
(私も…大好き…だよ)

End

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