『母さん、行ってきます。ツナはまだ起きてないみたいだから、よろしくね』

「えぇ、わかったわ。行ってらっしゃい、瑞希ちゃん。気をつけるのよ」

『うん。じゃあ行ってきます』


普通な日々。平穏な日常。

家を出て学校へと向かう途中のことだ。瑞希はただ考えていた。争いも何もないこの日々について。

今の日々が瑞希にとって珍しいもので無くなったのは、つい最近の事だった。数年前では戦場の前線に立つことはあまり無かったが、その裏で多くの困難を乗り越え、ボンゴレの為、家族の為に沢山の命を奪ってきた。

日本に戻り綱吉の護衛という任務に着いた時でさえ、彼女は様々な任務をそつなくこなしていた。

時には表から、時には裏から…。

彼女を尽き動かしていたのは、ホンゴレへの忠誠心ではない。ただ日本の家族や大切な人そして大切な弟を守りたいからだった。

今の瑞希はただ祈るのだ。

この平穏で平和な日々が、このまま続きますように、と

【三浦 ハル】


並盛中学校応接室。ここにはある人物がいた。その名は雲雀恭弥。並盛中学中風紀委員長にして不良の頂点に君臨している男。彼は数年前、ただ苛立ちや気分に身を任せて沢山の人々を傷付けていた。そんな彼に約一年前、大切に思う人が出来た。


「やぁ、瑞希おはよう」

『おはよう、恭弥』


それが彼女、沢田瑞希だった。彼は瑞希という存在に出会ってから無駄に人を傷付ける事をしなくなった。それでも人数は多いかもしれないが、昔よりは幾分か丸くなったといえる。

瑞希は応接室に入ると雲雀の前方にあるソファーに座った。


「なんだか久しぶりだね、君がここに来るの」

『そうだね…色々忙しかったから…』


瑞希はふぅっと息を吐くとソファーに座りながら思いっきりだれる。いつもの彼女からはあまり見れないところだが、自宅と応接室だけは別。唯一心を休める場所とも言えたのだった。


「本当、疲れてるみたいだね…。大丈夫かい?」


うん、大丈夫。っと小さな声が彼女から返ってきた。だが、本当大丈夫ではないのだろう。と予測した。

彼女が一瞬困った表情をしてから笑ったからだ。

正直なところ雲雀には彼女に何があったのかを問い詰める権利など持ち合わせてはいないのだから、本当の事は聞かない。聞けない。

だが、彼女がここに来たという事は、少しでも自分を頼りにしてくれているという事なのだろう。っと自分に良いように解釈する。


「ねぇ、瑞希…」

『………』

「…瑞希?」


彼女に話し掛ける。だが返事は何一つ返ってこない。それに不審に思い、雲雀はふと彼女に目線を向ける。

するとそこには、ソファーに疼くまりながらスヤスヤと寝ている瑞希の姿があった。


「…瑞希…やっぱり、疲れてないなんて…大丈夫だなんて…嘘なんじゃないか…」


初めて出会ったときにしていた、血に染まる彼女。雲雀はそれを一瞬思い出した。また、あんな事をしているんじゃないのか…?雲雀はそう思った。

彼女はいつも嘘つきだ。周りに心配をかけまいといつも笑顔で嘘をつく。きっと彼女には何かあるのだろうと直感的に思う。だがそれは自分には解決の出来ない事だ。


「無理…しないでよね…瑞希」


君が大切だから。好きだから。危険な事をして欲しくないし、危険な目にあって欲しくない。

雲雀はただ彼女を心配げに見つめながら、ソファーに座り、彼女の頬に手を添えた。その瞬間だった。彼女の目からつーっと涙が溢れた。



少女はただ泣いていた。何があったのだろう。怖いのか?恐ろしいのか?いや、違う。ただ…寂しかった。心細かった。


「一人に…しないでっ。もう一人は…嫌…だ、よ…っ…」

「僕は何処にも行きません…貴女の傍に居ます。だから…だから、お願いです。泣かないで下さい…」


少年が少女の横に座り、彼女の頬に手を添え、そして優しく微笑んだ。


「…うっ…ヒクッ…うわぁぁぁぁぁ…!!!!!!!」

「大丈夫ですから…貴方は必ず僕が守ります…未来永劫。必ず。」


少年は少女を抱きしめる。

少女は少女に抱きしめられる。

その行為は、少女の不安を全て取り除いていったのだった。



そして、二人の少年少女が抱き合った瞬間、瑞希は夢から覚めた。


『!!』

「瑞希…大丈夫…?」

『きょ…うや……っ…』

「…瑞希…」


目が覚めた後の瑞希は何が何だか分からないといった様子だった。一瞬にして瑞希の中の不安が爆発するような感じだった。

ガタガタと震え、今だに涙をとめどなく流し、自身の身体を抱きしめる彼女を見て雲雀はいてもたってもいられなかった。


「大丈夫。…君は僕が守るから」

『きょ、や…』


雲雀は彼女をギュッと抱きしめた。大丈夫。ただ彼女にその言葉を伝える。何が彼女をこうするのか。何が彼女にとって不安なのか。雲雀にはそれがなんなのか分からない。ただ涙を流す彼女を守りたい。ただそれだけなのだ。


「絶対に、守るよ。」

『…あ、りが…とう……』


瑞希自身なぜこんなに不安になるのか、なぜ涙が出るのか。全く分からなかった。いや、きっと理由は先程の夢にあるのだろうが、頭がズキズキと痛み、何も考えられなかった。

ただ瑞希に出来たのは、雲雀に抱きしめられ、自身を落ち着かせる。そして必死に涙を止める。それだけだった。



その頃、姉の瑞希が不安定な状況下にある中、何もしらない弟綱吉は不機嫌な顔をしながら頬を摩っていた。


「っ…(今朝のあの女、いったい何なんだ。いきなり叩きやがって…くっそいってぇな……)」

「十代目、どうかしたんすか?って!その頬どうしたんですか!!なにかトラブルなら俺がなんとかしますよ!」

「えっ!?いっいいよ獄寺君、大丈夫だよ!(コイツに任せたら面倒事が増える!)」


綱吉は朝に会った少女や豪炎寺に苛立ちを覚えた。そして、すぐに、姉である瑞希の事をを考える。


そういえば朝から会ってないな。早く会いたいよ。姉さん。


朝から災難続きの綱吉は愛しい姉を思い出し、なんとか苛立ちを抑えるのだった。そして、それぞれの時間がたつ。そして、綱吉や瑞希は学校を終えて自宅に戻るのだった。


帰ってきた綱吉はすぐに自身の部屋にいく。すると先に帰ってきていた瑞希が自分の部屋で何やらリボーンと話をしている光景が目に入った。


「ただいま」

『あ、お帰りなさい、ツナ』


うん、ただいま。今日初めて見る愛しい姉が自分に向かって微笑んだ。それだけで綱吉は少し幸せな気持ちになった。


『…ツナ、あのその頬…どうしたの?』


そんな時だふと瑞希の目に、痛々しく腫れた綱吉の頬が目に入る。


「えっ?あっ…こっこれは…」


綱吉は少々焦りながら瑞希から目を逸らした。瑞希は、綱吉の頬に手を添える


『…大丈夫?痛くない…?』

「うっうん。大丈夫、痛くないよ!」

『そう…よかった…』


瑞希は安心したような微笑みを綱吉を見た。それを見た綱吉は胸の奥が疼くように感じた。その疼きは身体中に広がって熱が綱吉の身体を支配していく。


「っ…ね、ちゃん…?」

『ん?』

「いや、あの…手…」


綱吉はただ疼きから発する熱と、瑞希の手から伝わる冷たいが温かい熱を感じていた。


「…あ、ありがとう」

『うんっ!』


綱吉と瑞希が仲むつまじく微笑み合っている時、ビアンキとハルが飲んでいる事を二人は知らない。



朝。沢田姉弟はいつも以上に夏の暑さを感じながら二人は家を出た。あぁ、暑い。暑い。そう二人は思いながら、学校へと向かう。


「暑い…」

『本当。私なんだか耳鳴りがするよ』

「耳鳴り?あれ?俺も聞こえ…」


ガシャン、ガシャン。なぜか聞こえるはずのない鎧の音が聞こえた。その音に綱吉は嫌な予感を隠せなかった。綱吉と瑞希はゆっくりと振り返る。


「あんた何ぃぃ!?」

「おはよ…ございます。」

『…だぁれ?』

「昨晩頭がぐるぐるしちゃって眠れなかもたハルですよ」

「寝不足だとそうゆう格好しちゃうわけ!!?」

「違いますっ!それじゃ私おバカですよ」

『これはこれで可愛いと思うけど…』

「ねっ姉ちゃん!?」


綱吉は沢山着込んでいるよく分からない女を対応しきれていなかった。それもそのはずだ。いきなりリボーンの名、マフィアのボスの事をペラペラと喋りだしたからだ


「ってうわぁ!」

「お手合わせ願います!」


女はスティックを振り回しながら綱吉に襲い掛かかった。瑞希は綱吉の危機に一瞬動きそうになる。しかし、それをリボーンに止められる。


『…リボーン』

「大丈夫だ。心配すんな」


リボーンに言われるも心配そうに綱吉を見つめる瑞希。そんな彼女の視界に獄寺の姿が目に入る。正直嫌な予感しかしなかった。


「10代目下がって下さい!」

「ごっ獄寺君…!」

「果てろ」


その予感は的中した。獄寺はいきなりダイナマイトをハルに向かって放った。


「あれ?ドカーンってやつですよねー(ん?どかーん?)」

『あっ危ないっ!』

「はひーっ!!!」

『っ…!』


ドッカーンっとダイナマイトが爆発し、ハルは橋から川へと落ちてしまう。そこに##NAME1#がハルを助けるため、なんの躊躇もなく橋から飛び降りた。そしてハルに近づくと守るように彼女の頭を抱えて川へ落ちてしまった。


「これでもう大丈夫です」

「ねっ姉さん!!」

「ブハッ、なんであんなもん持ってるんですかーっ!(鎧が重くて…泳げない…!)たすけ…ゴボッ、たすけてぇーっ!」

『大丈夫だから落ち着いて!』


普通では見ることのないダイナマイト。そして川に落ちて、自身の着た鎧の重さ。沈む身体。これらすべての要素はハルの不安をよそうのに十分だった。

必死にハルを落ち着かせようと瑞希は声をかけるが、完全に正気ではないハルは川の中で暴れ、手がつけられなかった


「獄寺テメェ!!くそっ!」

「すっすみません10代目!瑞希は今助けます!」

「お前はくんな!邪魔だ!」


綱吉は落ちてしまった瑞希を助けるべく、橋から飛び降りようとした。その瞬間だ。リボーンはタイミングを見計らい、綱吉に銃口を向ける。


「いけっ、ダメツナ」


ズカンッとリボーンは綱吉の脳天に銃弾を撃ち込んだ。


「えぇぇぇぇ!!!」

「死ぬ気で姉ちゃんとハルを救う!!」

『ツナっ!』


死ぬ気になった綱吉は二人を助けるために川へ。そんな綱吉にまるでオマケだ。と言わんばかりにリボーンは死ぬ気弾を綱吉の踵に放った。


「踵に撃てば足スクリュー弾だ」


まるでスクリューのように回る足。そのおかげで綱吉はもの凄いスピードで二人に近づいていった。


『もう、大丈夫だよ…』

「っ!…はっはひっ!」


瑞希はハルの耳元でそっと囁いた。もう落ち着いているし、綱吉が来ているからもう大丈夫だ。そう思った瑞希はそっとハルから離れた。そしてすぐに綱吉がハルを抱き抱え、陸まで運ぶのだった。

瑞希は遠目で確認したとき、ハルは確実に陸へと上がっていた。瑞希はよかった。っと安堵する。そして陸に上がろと泳ごとした時だ。


『っ、あ…れ?…な、に…これ…うぅっ…ぁ』


急に頭が痛くなった。まるで昨日の起きたときに感じた頭痛が瑞希を襲った。そして、見覚えのない映像が瑞希の頭の中に流れ込んできた


「さぁ、実験の時間だ」

「この肉体はどこまでの水圧にも堪えれるかな?」


流れる映像は悲惨なものだった。聞こえるのは子ども達の悲鳴と大人たちの笑い声。止めろ、もう止めろ。切にそう願っても誰にもどうする事ができなかった。


「もうこいつはダメだな…」

「どうしますか?」


毎日、毎日。一人、また一人と子ども達が死んでいく。中には瀕死状態でも助ければなんとかなる子どもだっているのに、だ。大人たちは用が済んだものはすぐに捨て、また違う子どもに手を出す。


「……用済みだ。捨てろ」

「はっ」


科学者が虫の息の子どもを水の中へと放り込もうとした、その瞬間だった。


「い、や…やめ、て…やめてぇぇぇ!」


一人の少女が、瀕死の子どもを抱え、一緒に水の中へと落ちる。そして、無いに等しい体力を使い、子どもを助けた。


「そいつを抑えろ!」

「はっ!」


離せ、止めろ。大人たちは少女を殴り子どもから離そうとした。しかし少女は強く子どもを抱きしめ、離そうとしなかった


「…もういい。放っておけ。もうどのみちそいつは助からん。それより、このガキが死ぬほうが困る。せっかくあいつらから奪ってきた大切な実験体なのだからな」

「…わかりました。」


大人たちは少女に対する暴行を止め、部屋に閉じ込めたのだった。


「助ける、から…た、すける…からっ」

「ぁ、…うぁ…」


少女は涙を流しながら子どもを抱きしめた。この少女と子どもの関係はただの同い年くらいの実験体仲間ただそれだけだった。ただ少女が知っていたのは、この名前も知らないこの子どもがどんな実験に合っていたことだけ。


「……い、っい…」

「なに?どうした、の?」

「も、いい…よ…」


子どもは力を振り絞って声を出す。ゴメンね、ありがとう。子どもはそう言い残し、息を引き取ったのだった。


「や、だよ…しな、ないで…い、やっ…いやぁぁぁ!!」


感情が高ぶり、少女の身体が何やら光がともった。温かいようで冷たく、感触があるようで無い。そんな光を一瞬放った。

周りを見れば全て物質が焼き払われていた。しかし、子どもの身体はボロボロで息堪えていたはずなのに、身体の傷は癒えて、穏やかな顔で亡くなっていた。

少女は力を使い果してしまったのか、光が消えた瞬間、少女は気を失い、倒れてしまったのだった。


「ふっ…流石は…例の血を引くことはあるな…」


どこからともなく聞こえる大人の声。その声は楽しそうだ。まるで新たな発見を見つけ出したような声色だった


「そのまま、そいつを実験室にいれろ」

「はっ」


気を失った少女は、そのまま大人たちの手により再び実験室に送り込まれたのだった。


「姉ちゃんっ!」

『えっ…ツ、ナ…?』


膨大ともいえる映像が頭の中で流れるのが終わった。その瞬間、瑞希は力が抜け、そのまま川で溺れるところだった。だが危機一髪。綱吉が瑞希の身体を支え、陸へと運んだ。


「姉ちゃん、だっ大丈夫?」

『う、ん…ゴメンね、大丈夫だよ。ありがとう…ツナ』

「う、うん…」


綱吉は大丈夫とは思えない姉の姿を見て、眉を潜めた。一瞬とはいえ様子が可笑しかったのを綱吉は見逃さなかった。


「あっあの…すみません」


どこか暗い雰囲気の中、一人の少女ハルが瑞希に話し掛けた。


『ん?』

「あの…たっ助けて頂いて、本当にありがとうございました!」


ハルは瑞希に向かって深々と頭を下げた。


『どう致しまして。ハルちゃんが無事で本当によかったよ』

「はっ、はひ…名前…覚えててくれたんですか?」

『え?うんっ、まぁね』


笑みを浮かべた瑞希。そんな瑞希に対して、ハルは真っ赤な顔をしながら俯いた。高鳴る鼓動にハルは戸惑った。昨日のリボーンに会ったときよりも鼓動は早く締め付けられるようだった。


「あっ、あの…お姉さん!お名前は!」

『沢田瑞希だよ。よろしくね』


微笑む瑞希に、ハルはどこか心臓を射ぬかれたような感覚に襲われた。そして瞬間的にハルは理解した。

私は、この可愛らしい女の人に恋をしたんだっと。


「瑞希さん…ですか…」


ハルは咄嗟に瑞希の手を強く握り顔を近付けた。


「あっ、あの…瑞希ちゃんって呼んでもいいですか!」

『うん、勿論だよ。じゃあ私は…ハルって呼んでもいい?』

「もっ勿論です!感激です!」


キラキラとした目で見つめ、顔を近づけるハルに瑞希は嫌な顔一つせずに微笑みで返す。

その瑞希の表情がハルにとっては何より格好よく、そして可愛く見えた。


「…はっハルは…ハルは瑞希ちゃんに惚れたもようです!」

『へっ?』

「今は瑞希ちゃんにギュッてしてもらいたい…いいえ、ギュッてしたい気分です!」


そう言いながら、ハルは瑞希に段々と詰め寄り、抱きしめようとする。綱吉は何かヤバいと思ったのか、二人の間に割り込んで声を荒げた


「ふっふざけんなっ!!姉ちゃんに近づくな!」

「どいて下さい!ツナさん!」


ギラギラと睨み合う二人に瑞希は何がなんだか分からない様子だった。いや、それよりも先程の映像の所為で今だに頭が割れるように痛く、そのまま座り込んでしまった。


「姉ちゃん…!」


ぎゃぁぎゃぁ騒いでいた二人は瑞希が座り込んでしまうのを見ると心配そうに駆け寄った。


「だっ大丈夫ですか、瑞希ちゃん…」

『うん、大丈夫。心配してくれてありがとうね、ハル』

「はっ、はひぃぃ…」


瑞希は心配してくれたハルの頭を優しく撫でた。するとハルは顔を真っ赤にさせ、まるでぷしゅぅっという効果音が似合いそうな顔をしながら、立ち上がった。


『ハル?』


今日の疲れの所為でなんとも弱々しそうな声色でハルの名を呼ぶ瑞希。その声にハルの心臓は爆発しそうなくらいに高鳴りを感じた。

そしてハルはある一人の人物を睨みつけた。その人物とは…


「ツナさん!」


綱吉だった。ハルはビシッと綱吉に指を向けて、はっきりとした口調で喋り出した


「ハルは今から貴方をライバルだと思います!絶対負けませんっ!」

「っ…な、に…言って…(なんなんだよ、この女は)」


綱吉も、傍にいる獄寺も、瑞希も何がなんだか分からない。


「瑞希ちゃんは、ハルのお姫様なんですからね!」


こうして綱吉にまた一人、ライバルが増えていくのだった。

【三浦 ハル】
彼女の心、絶対に射止めてみせます!
(こんな気持ちになるの)
(ハル)
(初めてなんです!)

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