140文字で書くお題ったーよりお題をお借りしております


彼の全てが愛おしい。細く柔らかな銀髪も、不思議な輝きの瞳も、おいしい料理を生み出す腕も、しなやかに駆ける脚も、穏やかな陽だまりのような声も。研究の都合でしばらく会えなくなると知った時の、どこか拗ねたような幼さの残る表情も愛おしいし、そんな彼の機嫌を取ることは楽しみのひとつなのだ。
(貴方はジュルドで『ご機嫌取りも楽しみのひとつ』をお題にして140文字SSを書いてください。)
ルドガーがかわいすぎて夜しか寝られない(意味深)かと思いきやまあぶっちゃけ昼寝てもいい(意味深)みたいな医学者

ミラに抱いていたものは憧れだったが、消えてしまった彼に抱いていたものは紛れもない恋慕だった。仕事や私生活で様々な人と出会い関わったが、彼に抱いたものと同じ気持ちを他の誰かに抱いたことはない。きっとこの先もそれはないのだろう。この気持ちはあの瞬間から彼以外に対して動くことをやめた。
(貴方はジュルドで『僕は一生、恋をしない。』をお題にして140文字SSを書いてください。)
一生恋をしないというよりも一生恋をできなくなった感じ

確かに俺はジュードのことが好きだし、ジュードも同じ思いを抱いてくれている。この想いはお互い向き合ってはっきりと告げたものだから、それは間違いない。しかし、今より先へと進むための心の準備が、俺にはまだできていないのだ。だから、まだネクタイとサスペンダーに手をかけるのは待ってほしい。
(貴方はジュルドで『とっちゃ、やだ。』をお題にして140文字SSを書いてください。)
一緒に寝たい(意味深)けどはじめてだしまだ怖いルドガーさん

君がいなくなって数十年。僕もすっかり歳を取った。あれだけ荒れていた地も、かなり自然を取り戻してきている。今、僕の隣には誰もいない。友人や仲間はいるが、そういう意味ではない。君以外に気持ちが揺れ動くこともなく、ここまで来てしまった。けれどそう遠くない未来、この気持ちは息を吹き返す。
(貴方はジュルドで『僕は一生、恋をしない。』をお題にして140文字SSを書いてください。)
「生きてる時は恋できなかったけど君に逢えればまた恋できるんだ」っていう、お題かぶったから二つ前のやつの続き

「なあ、今夜一緒に寝てもいいか?」なんて言ってくる彼には、まったく自覚がないのだろう。ユリウスさんに育てられた彼はどこか幼いというか、ひどく純粋な部分がある。彼はただ同じ布団で寝たいだけだろうが、僕の理性は消し飛ぶ寸前だ。しかし当然断れるはずもなく、今夜は眠れないことが確定した。
(貴方はジュルドで『色気のない誘い文句』をお題にして140文字SSを書いてください。)
色気がないというか単に純粋すぎて下心すらないし誘ってるわけでもないけど医学者下心ありまくりだから誘い文句にしか聞こえてないやつ

親友であり、相棒であり、恋人でもあるルドガーとの共鳴はとても心地いい。繋がると足りない部分を補ってもらうような、一つだけ欠けていたピースがぴったりと嵌まるような、そんな感覚を覚える。しかし、それを感じることはこの先二度とない。彼は親友であり、相棒であり、恋人であり、唯一であった。
(貴方はジュルドで『僕の半分』をお題にして140文字SSを書いてください。)
それにしてもことあるごとにエルED後みたいになるのなんでだろう…

友情以上の意味で君が好きで、けれど男同士だからこの気持ちはずっと秘めたままにしようと思っていた。でも、それを伝えていたらもしかして何か変わっていたのだろうか。家族を守ろうとする君と闘わずに済んだのだろうか。分からない。ただ分かるのは、銃口をこちらに向けた君が泣いていることだった。
(貴方はジュルドで『どこかで響いた銃声』をお題にして140文字SSを書いてください。)
ジュードくん片思いのままでユリウスEDに突き進んじゃいました系

「君に逢いたがってる人がいてね」そんなオリジンの声を聞いて最初に思ったのは、魂の状態でも自我って残るものなのか、ということだった。しかし覚醒したのはついさっき。何を言う暇もなく気付けばそこは以前自分が生きていた世界。「おかえり」の声に振り向くと、笑顔と涙を湛えた琥珀の瞳があった。
(貴方はジュルドで『カーテンコール』をお題にして140文字SSを書いてください。)
退場、幕引きからの舞い戻りっていう完全にお題からの連想ゲーム状態

ジュードはよく「お願いだからもっと頼って、君の力になりたいんだ」と言うが、そんな彼も実は結構一人で抱え込んでしまう性格である。正直そんなのこっちの台詞だと言ってやりたい。確かに自分は頼りないかもしれないが、彼より年上なのだから甘えて欲しいのだ。つまり、俺たちは似たもの同士だった。
(貴方はジュルドで『甘えてよ』をお題にして140文字SSを書いてください。)
お互いもっと頼ってほしいし甘えて欲しいジュルド(だと言い張る)

「まったく、それでお前が怪我したら意味ないだろ。確かにお前は強いけど、だからって何でもできるわじゃないんだから」「はい、仰る通りです……」ジュードは自分の傷の応急処置をしながらそう答えた。しゅんとした雰囲気が伝わってくる。「……でも、魔物から庇ってくれて嬉しかった。ありがとうな」
(貴方はジュルドで『自惚れないで』をお題にして140文字SSを書いてください。)
完璧にルドガーを守れるつもりだったのにそう上手くはいかなかったジュードくん

この世界は幻だった。自分たちがやっていたように、いずれは手を下され、消えてしまう世界。最初は信じられなかったし、今でも信じられない。ジュードから受け取った想いは、ジュードへと送った気持ちは偽物だというのか。俺にはこれが本物なのに。手が届かないその先にある『本物』が、ただただ憎い。
(貴方はジュルドで『届かない本当』をお題にして140文字SSを書いてください。)
どこかの分史世界だけどヴィクトル分史ではないと思う

「ねえ、今夜一緒に寝ない?」「ああ、別にいいぞ」まったく眠れなかったあの日から数日後、今度は僕から誘った。彼はやはり純粋で、きらきらした瞳で了承の意を返してくる。僕も不純だが、今回は君が悪いんだ。何の疑いも警戒もなく返事をするから。君と僕とでは『寝る』という言葉の意味が違うんだ。
(貴方はジュルドで『色気のない誘い文句』をお題にして140文字SSを書いてください。)
いくつか前の続きで、片方が純粋すぎるがゆえに色気が微塵も発生してない

ジュードから与えられる全ては甘く愛しく幸せで、不満はない。しかし足りないのだ。その先が欲しい。もっとどろどろに溺れさせてほしくて物欲しげな視線を送るが、彼はいつものように優しく微笑むだけ。何事もないかのように微笑み返して視線を落とした俺は、彼が怪しく笑ったことに気が付かなかった。
(貴方はジュルドで『お腹いっぱい君をください』をお題にして140文字SSを書いてください。)
分かってて焦らしてる医学者の人

分史世界の自分を殺し、相棒の少女は離れ、兄をその手にかけた君は、どうしてそれでも立っているのだろう。光を無くしたような目でも前を向いているのは何故。僕は幸せをどこかに置いてきたような表情の君を見るのが辛いんだ。僕では癒してあげられないのか。ねえ、どうすれば君はまた笑ってくれるの?
(貴方はジュルドで『幸せになってよ』をお題にして140文字SSを書いてください。)
たぶんこれ片思いなやつ

---back

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -