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お前が悪い







こうして総帥の隣で横になるのは何日ぶりだろう…
それさえも忘れてしまう程に久しく感じる。

後ろから緩く抱きしめられた腕は温かく、寝息が髪の毛にあたり、少し擽ったいけれどいい気分だ。

(でも、総帥…)

「…っ…」

(さっきキスしただけなのに俺の中心が熱を持ってしまっているんですが…)


寝返りを打つフリをして総帥のほうを向いて…思わず息を飲んでしまった。

顔にかかる綺麗な黒髪

長い睫毛

色白だが筋肉質な身体


全てがいい意味で毒だった。


自身のモノを布越しに触れば、隠しきれないほどの反応を見せていて…

「…っぁ…」


(ヤバイヤバイヤバイ…)


頭では十分ダメだと分かっているのに、手は緩々と動く。

「…っふ……っ…」

目を閉じていると、急に後ろ髪を掴まれた。


「何をしている。」

「…総帥…」

真っ赤な瞳がアキラを見ている


「…総帥…いつから起きていらしたのですか?…」

「お前がこちらを向いた時か。いや、その前か。」

「…っ……」


(それ、最初からじゃないか…)



「そんないやらしい吐息を聞いて、すやすやと眠れる訳がなかろう。全く…ド淫乱め。」


羞恥からか顔が熱くなるのがわかる。


「それで?もう終わりか?」


意地悪くニヤリとしながら熱く猛ったソレを掴むと、アキラの身体がビクッと跳ね上がった。

「下着がドロドロだぞ、淫乱」

「淫乱…いわな……ぁっ!」

ズボンと下着を一気に剥がされ、露わになるアキラのモノ。

直接触れられれば、先走りが溢れ出ていやらしい音が静まり返った部屋を支配した。

「アキラ」

手を急に止め、シキは呼びかけた。

「…何ですか…」

「さっきのチョコレートに何を混ぜた」

「…何のことでしょうか」

「言え。」

シキはアキラの顎を掴むと軽く唇を掠めるだけのキスをした。

「…少しばかり薬を。今日はせっかくのバレンタインです…。…その…貴方にたくさん感じていただきたいと思い、混ぜ込みました。」


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