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HQ連載で映画予告パロ



※『人生のメリーゴーランド』を聞きながら、BGM効果と皆様の想像力を駆使して読んでください。また普通に元ネタ映画のネタバレしてますので、曲名でピンと来なかった方はご注意ください。







『FHQ』『CROW'S ANGELS』の縁下力監督、待望の最新作






ヒロインは、『90歳』の『少女』



「ほっ、本当に私なの!?」



魔女に呪いを受け、老婆の姿になってしまった少女、凛々



「やぁ、ごめんごめん! 探したよ〜」


「えっ?」


「知らん顔して。追われてるんだ、歩いて。…こっち!」


「えっ、うわっ、あああっ! そっ、空っ、飛んでっ…!?」


「足を出して、歩き続けて! そう、怖がらないで」


「あっ、ああっ…」


「そう、上手だ」



恋をしたのは、弱虫な魔法使い、及川



「頼む、俺とクソ川の契約の秘密を見破ってくれ! そうしたら、お前の呪いも解いてやる!」



及川と契約した火の悪魔、岩泉



「変装じゃない、魔法だボゲェ!」



及川の弟子、影山



「この枝、杖にちょうどいいかも…。んしょ、よいしょ…。んぐぅ…おばあちゃんだからって甘く見るなっ! よいしょっと!」


ガサッ


「…メガネをかけた、かかし?」



彼らと暮らした、及川の動く城



「俺は本当は臆病者なんだ。今度は戦争で王様に呼び出された。怖くて怖くて仕方ない…」


「…及川さん、王様に会いに行けばいいじゃないですか! はっきり言ってやればいいんです、くだらない戦争なんかやめなさい、私は手伝いませんって!」


「…そうか! 凛々ちゃんが代わりに行ってくれればいいんだ! 俺の母親ってことで、息子は役立たずのろくでなしですって言ってくれればいいんだよ! そうすれば、ウシワカちゃんも諦めてくれるかもしれない!」


「ウシワカちゃん?」



王宮の魔法使い、『ウシワカ』



「奴は危険だ、心を無くしたのに、力がありすぎる。及川がここへ来て、王宮の為に尽くすのなら、悪魔と手を切る方法を教える。来ないのならば、力を奪う」


「…お言葉ですが! 及川さんに心が無いですって!? 確かに臆病だしワガママだし、何を考えてるのかわからないですけど…。でもあの人は真っ直ぐです。自由に生きたいだけ。及川さんは来ません、悪魔とのことはきっと自分で何とかします。私はそう信じます!」


「…母君、及川に恋をしているのか」


「っ!」



戦争、愛、死
縁下力が描く、生きる楽しさ、愛する歓び



「及川さん! 逃げましょう、戦ってはだめ!」


「何故…? 俺はもう十分逃げた。ようやく守らなければならないものができたんだ。君だ」


「及川さんっ!!」








トオルの動く(青葉)(西)


出演
小谷 凛々
及川 徹
岩泉 一
影山 飛男
月島 蛍
清水 潔子
日向 翔陽
牛島 若利

監督・脚本
縁下 力

撮影
西谷 夕

美術監督
鎌先 靖志

音楽
矢巾 秀





「…うん、歩くよ、翔陽。歩くから…。涙が、止まらないの…」



20××年、夏
全国西宝洋画系ロードショー










ちなみに配役
ソフィー→凛々
ハウル→及川さん
カルシファー→岩ちゃん
マルクル→影山
カブ→月島
荒地の魔女→潔子さん
ヒン→日向
サリマン→ウシワカ






撮影メイキング


「この配役、どうにかならなかったんですか…?」


「何言ってんの、ジ○リ史上最も胸キュン度の高いカップルだよ? 及川さんと凛々ちゃんにピッタリじゃんか〜」


「い、岩泉さーんっ!」


「及川クソボケゴルァ!! 燃えカスにすんぞ!!」ボガッ


「いだだだだだ岩ちゃんやめて! 顔はやめて俺主役!!」


「まあまあ。でも凛々のソフィーと及川さんのハウルは普通にハマったけど、一番迷ったのが清水さんの荒地の魔女なんだよなあ…」


「マジだぜ、力!! 俺たちの潔子さんが荒地の魔女ってどういうことなんだよ、潔子さんのこの美しいお姿に美○明宏の声をあてる気か!?」


「いやちゃんと名○佳織さんの声だけど。一応、原作ではかなりの美人って設定らしいし、俺の映画に清水さんが出ないってのも嫌だし」


「別に荒地の魔女役で大丈夫、映画の後半は可愛いし。けどこの衣装、もう少し胸元どうにかならなかったの」キラキラ


「「うっ、美しいっ…!」」


「赤のネックレスが映えるはだけた胸元の色気といい、黒い毛皮の上品さといい、元ネタに忠実な衣装を着こなすスタイルの良さといい…! さすがは銀幕の恋人、平成のオードリー・ヘ○バーン…! ヤバイ、俺主役なのに食われちゃう…!」


「ふざけんなボゲ、主役は凛々だろ。テメーなんぞタイトルネタがやりたいがために当て馬にされただけだ」


「嘘でしょ!? あのうまくもなんともないタイトルの為だけに俺がハウル役なの!?」


「でも不思議な配役だよね、若ちゃんだって元ネタは女の人なのにね」


「原作の小説では男だから俺が配役されても問題ない」


「へー、そうなんだ! でもいくら若ちゃんと言えど、潔子さんに害をなす奴は私とノヤさんが許さないからね…!」


「おうよ凛々! 潔子さんにあんなクソ長い階段を登らせてたまるか! 潔子さん、俺の背にどうぞ!」


「私が乗ったら西谷潰しちゃいそうだからいい」


「チクショオオオオオせめてあと7mmあったらあああああああ」


「西谷、カメラを落とすな!! それ幾らすると思ってんだ!!」


「おーい、城の美術の準備できたぞー」


(面倒くさい、帰りたい)










これだけだとアレなので、もう1作。『Music of the Night』を聞きながらお読みください。個人的オススメ音源は劇○四季ロングランキャストCD、山○祐一郎歌唱バージョン。









監督 縁下力


製作 大平獅音


音楽 空知小鳩


日本映画史上最強の布陣で送る、哀しくも美しい愛の物語





大劇場『白鳥座』の地下には、怪人が住んでいた。



「『白鳥座の怪人』からの手紙よ!」


「なになに…『美しいだけのプリマドンナならば、人形でも置いておけばいい』だとぉ!? 野郎、俺たちの潔子さんに何てことを…」


「…帰る」


「あぁっ! 待ってください潔子さん!」


「怪人は出るし、プリマドンナは帰るし…。次の公演はどうすりゃいいんだ…!」


「あ、あのっ! この子、歌えます! ものすごく上手です!」


「や、やっちゃん!?」


「ただのコーラスガールじゃないか。名前は?」


「え、えっと…凛々です。小谷凛々っていいます」



降板したプリマドンナの代わりに舞台で歌うことになった少女、凛々。



『どうぞ忘れないで、二人の日々…』


「す…凄い…! ホントに、いつの間にそんなに素敵に歌えるようになったの?」


「…あのね、教えてもらったの。『音楽の天使』に」


「天使?」


「夢の中で、白い羽が生えてるから、きっと天使なんだと思う。凄いスパルタなんだけど…でも凄く綺麗な声で、歌を教えてくれるの」



『音楽の天使』の声に導かれ、彼女は頭角を現していく。
その『天使』の正体こそ、『白鳥座の怪人』だった。



「お前の声は素晴らしい。だがまだ道は遠い」


「あなたは…いつも夢に出てくる、音楽の天使? その仮面は…」


「こちらへ来い、凛々。そして歌え、俺のために」



凛々を愛する怪人、しかしその愛は次第に狂気を帯び、やがて悲劇を呼ぶ。



「キャアアアアアアアッ!!!」


「どうした、なにがあったんだ!?」


「照明師が、首を吊られて…!!」


「幕を降ろせっ、観客に見せるな!!」


「5番のボックス席は空けておけと言ったはずだ。…それから、凛々を主役にしろとも。忠告はした、俺の要求を呑まないと言うのならば、それ相応の償いはしてもらう」



怪人の狂気を恐れる凛々。
そんな彼女を支えたのは、久々の再会を果たした幼馴染、牛島若利だった。



「若ちゃん、お願い傍にいて…! 私怖いの、あの人に連れて行かれたら、二度と戻ってこれない…!」


「そんな顔をするな。何も恐れなくていい、俺が守る、どんな時でも傍にいる」


「お願い、言ってほしいの…」


「共に、どこまでもふたりでいよう。凛々、俺はお前が全てだ」






「…愛を与えた、音楽を与えた。そのお返しがこれだというのか。…これほどの辱めを、決して許しはしないぞ…!」






怪しい調べが支配する、愛の迷宮
今、愛憎渦巻く悲劇の幕が開く…






白鳥座の怪人


出演
小谷凛々
牛島若利(2役)
谷地仁花
谷地円
清水潔子
田中龍之介
西谷夕

監督
縁下力

製作
大平獅音

撮影
鷲匠巴

美術監督
青根高伸

音楽
空知小鳩


最も華麗で、最も豪華な傑作ミュージカル映画
20××年、春公開!





配役はこんなん
クリスティーヌ→凛々
ファントム&ラウル→ウシワカ
メグ→やっちゃん
マダムジリー→やっちゃん母
カルロッタ→潔子さん
アンドレ&フィルマン→田中さん&ノヤっさん








撮影メイキング


「巴…。私、今日死ぬかもしれない…」


「ど、どしたよ小鳩!? 生まれたての小鹿かってぐらい膝ガクガクしてるよ!?」


「あー。今日は怪人役のミュージカルシーンの撮影だからな。青根君が張り切って、劇場地下の隠れ家の美術、準備してくれてるよ」


「はい、縁下さん、獅音さん、質問です! どうして若ちゃんが一人二役なんですか?」


「単純に説明するとだな。『天才』としての役割のファントム、『幼馴染の恋人』としての役割のラウル。牛島さんの配役として、管理人が『どっちもおいしい』と判断した結果だ」


「若利のファントムのイメージは山口○一郎ファントムなんだが、山○祐一郎は初代ラウルでもあるからな。それ繋がりでもあるな」


「その例は歴戦の劇団○季オタにしかわからないと思いますけど…」


「衣装の準備終わりました、牛島さん入りまーす!」


「すまん、待たせてしまったようだな」←ファントム衣装ばっちり


「〜ッ…!!!」バタバタ


「小鳩、その顔はヤバい! 楳図か○おの漫画みたいになってる!」


「まだ撮影の前なんだけど…」


「っていうか、ミュージカルってどうやって撮るんですか? 実際に歌うんですか?」


「某大作ミュージカル映画は実際に撮影で歌も録ってるけど、今回は前もって録音した音源に合わせて口パクだな。そもそも、若利は歌はてんでダメだからな…。歌に関しては音感とかリズム感的なものが一切ないから、完全に吹き替えだ」


「鷲匠さんは感覚に任せてキャメラ回しちゃってください。凛々、俺が前言った感じで演技してくれな」


「はい! 『うっとり、夢見がちに』ですね!」








撮影中


「お、凛々の表情すごくいいな。さすがは縁下監督」


「いやいやいや…。鷲匠さんのカメラワークもエキセントリックで凄く良いし、空知さんの音楽もロマンチックで盛り上がるし、僕の力だけじゃないですよ」


「ああああああ、もうすぐ牛島くんの歌唱シーンきちゃうぅぅぅ…! 死んだらどうしよう…!」


「空知、落ち着け! 『死ぬ』ってワードを聞いてやっちゃんが怯えてるから!」


「ひええええお気になさらず…!」


「あ、牛島さん歌います! 口パクですけど!」


『私に委ねてほしい、私に触ってほしい…』


「〜〜〜〜〜…ッッッ!!!!!」バタバタガクッ


「ギャーッ!! 小鳩ーッ!! 小鳩が痙攣してるーっ!!」


「待て、落ち着け空知! 口パクだぞ、あの音源は若利の声じゃないぞ!」


「い、息してない!! 救急車、119番、人工呼吸ーッ!!」










この他に候補作になった管理人オススメ映画

@アメリ
お洒落フランス映画の代表格。アメリが嫌いな女子なんていません。凛々→アメリ以外の配役が思いつかなかったので断念。

A塔の上のラプンツェル
個人的ディ○ニーNo. 1名作映画。凛々→ラプンツェル、フリン→旭さんの予定だったが、ウシワカちゃんが出せなかったので断念。

B地獄でなぜ悪い
二階堂ふみが可愛すぎる園子温監督の傑作エンターテイメント。管理人の文章力では、予告編のスピード感を再現できなかった為に断念。

Cレ・ミゼラブル
アン・ハサウェイがオスカーを受賞した大作ミュージカル映画。バルジャンがウシワカちゃんで、ファンテーヌが凛々予定だったが、管理人の文章力では元ネタの大作感が再現できなかった為に断念。

ちなみにハウルが名作なのは疑いようのない事実ですが、オペラ座の映画版は正直言って微妙です。やっぱり舞台版がオススメだよ! そして管理人は生粋の劇○四季オタクです。


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