ぱちぱちれんさい | ナノ
 東の梟雄、ここに推参!



「は〜。大長編(?)になったポケモンバトル編も終わって、なんだか落ち着いた感じすんなー」


「そうだね、長々とやってたからね…。まあ、これからは元の白鳥沢バレー部の学校生活の話に…」


ダダダダダ…バーンッ!!


「にゃーっはっはっは! この拍手連載はうちらが乗っ取った!」


「無駄な抵抗はやめて投降しろーっ!」


「んなっ!? な、何だお前らっ!?」


「聞いて驚け皆の衆! 誰が呼んだか『東の梟雄』、築いた伝説数知れず! 右の羽には孤高の女帝、左の羽には五本指には入るスパイカー! 梟谷高校バレー部一同、ここに推参ーッ!」


「おい小金! 五本指って強調すんのやめろ!」


「あ! 梟谷の裏エースじゃん! 確か小金芽衣だっけ?」


「んにゃっ!? た、他校の子から裏エースって言われたの初めて…! 大体は『キョーコじゃない方のスパイカー』って言ってくんのに!」


「あと、梟谷男子の木兎くんだよね? 前に月刊バリボーに載ってるの見たことあるよ」


「うおっ!? こんな遠く離れた宮城にまで俺の名前が轟いてるとか…! 帰って赤葦に自慢しよ!」


「ってか2人だけ? キョーコはいねーの?」


「あ、響子ね! 響子だったら、さっきそこで出くわしたおたくのメチャかわ監督ナンパしてるよ!」


「何やってんだあいつ」


「と、とりあえず話がややこしくなるから、まずはいったん全員集まろうか…」











10分後


「久しぶり、巴ちゃん! 相変わらず可愛いな〜、元気してたか?」


「おう、キョーコ! あんたは相変わらずヘンな奴だな!」


「あり? 響子、白鳥沢のエースちゃんと知り合いだっけ?」


「2年の時の春高全国で、試合後にメル友になったんだよなー」


「今時メル友かよ! って、そういえばキョーコ、いまだにガラケーだったな! しかもめっちゃ古い機種の!」


「愛着が湧いたもんにはとことん一途なんだよ、すぐに推しメン変えるお前と違って」


「梟谷で女子ハーレム作り上げたお前に言われたくねーよ!!」


(た、確かに巴がいつも言うように、ヘンな人だ…)


「けどさけどさ、うち的には結構カンドーしてるよ! 高校女子バレー界の二大イケメンのご対面に!」


「は? イケメン?」


「ウチの響子と、白鳥沢のセッターちゃん! 月バリ読者層には結構有名なんだよ、『宮城の王子様』って!」


「う、嘘でしょ…!? あの悪名が遠く離れた東京にまで…orz」


「失礼な話だよなぁ? 白鳥沢のセッターちゃん、こーんなに可愛いのに」


「コラ! ウチの小鳩には心に決めた奴がいんだからナンパすんな!」


「えっ!? ちょ、ちょっと巴…!」アタフタ


「なんだ、そりゃ残念。気が変わったらいつでも言ってくれよな」バチコーン


「なあ小金…。いっつも不思議に思うんだけど、キョーコは本当に女なのか?」


「それは私も不思議に思ってるところ。響子、なんでそんなに女の子好きなの? それはもう見境無いじゃん?」


「女の子って、ほとんどの子は私より小さいだろ? 可愛いだろ? 守ってやりたくなるじゃねーか」


「あ、なるほど! 響子の女好きはロリショタコンの延長ってことか!」


「誰がロリショタコンだコラ、あんな可愛い子たちをそんな目で見るワケねえだろうが」


(…ろ…ロリショタコンって…? 巴の言ってた通り、やっぱりヘンな人だ…)


「っつーかお前ら、いつまでここにいんの? 東京帰んなくていいの?」


「だーいじょうぶ、大丈夫! 普段が出番皆無な分、こういうところで読者さんに好感度を売りつけ…」


ドガァァァァァンッ!!!


「うおっ」


「ぎにゃーっ!? な、何事!?」


「爆発!? い、いや、ドアが蹴破られたんだ! 靴型に穴が開いてやがる!」


「なんだなんだ、今度は誰だ!?」


シュウウウウウ…


「おい…あんたら…他所様の部室でなにベラベラ駄弁ってんだオラ


「げ、げぇっ! 棉だ! よりにもよって最恐の奴が来やがった!」


「よお、友奈〜。なんだよ、友奈も仲間に入りたかったのか? それなら私の隣においでおい…」


バゴンッ!!!ミシッ


「あでっ」


「響子ーっ!! 響子の頭からヤバイ音がーっ!!」


「響子と芽衣…あんたらは後で絞りに絞るから…そこんとこ覚悟しておけよオラ」ゴゴゴゴゴ


「「ひぇっ」」


「あと木兎、校門前に赤葦きてるから、あんたはそっちな」


「はあ!?」


「白鳥沢の皆さん、うちの三馬鹿がご迷惑をおかけしまして、申し訳ない。ドアの修理費は飯豊先生が出してくれるんで、それじゃあ」ズルズル


「ぎゃーっ!! 待ってくれ棉ーッ!! 赤葦の説教だけは勘弁、まだ監督の方がマシだーっ!!」


「木兎、諦めるが吉だよん…。いだだだ、友奈そこ引っ張るのやめて!!」


「じゃあな、巴ちゃん〜。後でメールすっからよ〜」


「おう! …な、キョーコってヘンだけど面白いヤツだろ?」


「うん…キョーコちゃんだけじゃなく、みんなヘンで面白かった…端から見る分には…」







オチなどない。




『掃き溜めの鶴と白いカラス』を読んでいない人のための梟谷女バレ解説。


籾山響子(18)
梟谷の主将でエース。通称『女帝キョーコ』。身長186cm。ロリショタコン、では決してないが、年下大好き。女としては完全に終わっている。

小金芽衣(18)
梟谷のテンション高いムードメーカー。イケメンに弱い。

棉友奈(18)
梟谷の副主将。怒った時の彼女は最強にして最恐。響子には特に厳しい。



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