ぱちぱちれんさい | ナノ
 戦闘!シラトリザワジムその4



前回のあらすじ
ポケモンマスターを目指す少年、ツトムは相棒ポケモンのガーディと一緒に、打倒ウシジマを目指してシラトリザワシティジムへと挑戦することに。
第三ジムのジムリーダー、サトリのトリッキーな戦術に翻弄されるも、ガーディの思わぬ『かえんほうしゃ』により勝利する。
第四ジムの相手、サラとアンジュの双子姉妹と戦うため、先輩のシラブとタッグを組み、ダブルバトルに挑むのだった。










「おい五色、よく聞け。戸鷹さんたちが使うソルロックとルナトーンはいわタイプ、それからエスパータイプの複合タイプだ。俺のユキメノコはゴーストタイプだから、ゴーストタイプの技でエスパータイプの弱点をつくことができるし、お前のガーディの『かみつく』もあくタイプだから弱点をつくことができる」


「おお! ってことは、この勝負は俺たちの方が有利ってことですね!」


「アホ、話は最後まで聞け。ただし、俺のユキメノコはこおりタイプでもあるし、お前のガーディはほのおタイプだから、いわタイプの攻撃に弱い。つまり、不利なのはこっちの方もだ」


「なんですって!? つまり、このバトルはお互いに弱点を突くことができて、なおかつ弱点を突かれることになるっていうことですか!?」


「いや、そうでもない。確かにソルロックの方はいわタイプの強力な攻撃を使ってくるが、ルナトーンの方はいわタイプの技を覚えていないはずだ。とはいえ、多彩な補助技を使ってくるから、油断するなよ」


「なるほど…! じゃあ、まずはソルロックから倒した方がいいってことですね! よしっ、行くぞガーディ!」


「ガウッ!」ダッ


「あっ、おい待て! 勝手に突っ込むな、馬鹿!」


「おっ、きたきたー。そんじゃ、うちらは補助にまわっから、沙羅がんばってー」


「おっけー、任せんさい。ソルちゃん、『いわおとし』」


「ォォーン」ガラガラドッシャーン


「うわっ!? ガーディ、よけろ!」


「ガウッ!」ヒョイッ


「あ、危なかったぁ〜! うかつに近づいたら危ないな、慎重に行くぞガーディ!」


「だから言っただろうが…。頼りはやっぱりお前だよ、ユキメノコ。行くぞ、ソルロックに『あやしいかぜ』!」


「ヒュゥーン」ビュゥゥゥ


「うわっ、ゴースト技はカンベン。ルナちゃん、『ひかりのかべ』」


「ォォーン」バリアーッ


「ふぃ〜、助かったわ〜。サンキュー、杏樹とルナちゃん」


「『ひかりのかべ』…特殊攻撃に対してバリアーを張る技ですね!」


「だがダメージを全く受けないワケじゃない。ソルロックに今の技はちゃんと効いてる。それに、お前のガーディの『かみつく』は物理攻撃だから、『ひかりのかべ』の効果は受けない」


「よしっ、ガーディ! さっきの反省を生かして、今度は慎重に『かみつく』だ!」


「ワォーン!」ガブッ


「ふふん、ソルちゃんの防御力ナメてもらっちゃ困るね。ソルちゃん、もっかい『いわおとし』いっちゃってー」


「ォォーン」ドッシャーン


「キャンッ!」


「ガーディ!」


「五色、下がってろ! ユキメノコ、『あやしいひかり』!」


「ヒュゥゥゥ…」キラッ


「ォォーン?」ピヨピヨ


「うげっ」


「! ガーディ、今だ! 『きしかいせい』!」


「ワォーン!」ダッ


ドォォォンッ!!!


「ォォー…」ガクッ


「ソルちゃん! …あちゃー、『いわおとし』で結構削ってたからなー…。『きしかいせい』の威力も相当だったかー…」


「ありゃりゃ。ソルちゃんがやられたか。ルナちゃん、ここはしっかり仇を取るよー」


「ォォーン」


「これであと一匹か。五色、お前のガーディは体力も少ないし、しばらく後ろで下がってろ」


「んなっ! 俺もガーディもまだやれますよ!」


「あ゛? うるせえ、先輩の言うことは絶対だ」ゴゴゴ


「ヒエッ! ど、どんなポケモンよりも白布さんが一番怖い…。わかりましたよぅ…」ショボーン


(…とはいえ『ひかりのかべ』がある状態で、特防の高いルナトーン相手にユキメノコは不利だ。ここは時間を稼ぎつつ、五色のガーディが有利な状態まで持ち込まないと…)


「ユキメノコ、『みがわり』!」


「ヒュゥゥゥ…」ポンッ


「ほほう、そう来るか。とはいえ甘い甘い、ルナちゃん『りんしょう』!」


「ォォーン♪」ボエー


「なっ、音技かよ…! ユキメノコ、大丈夫か!?」


「大丈夫でたまるかっての。ルナちゃん、もう一回『りんしょう』いっちゃえー」


「ォォォーン♪」ボエー


ドォォォン!!!


「白布さん! ユキメノコ!」


「ヒュゥ…」ガクッ


「「いぇーい、あと一体ー」」


「くそっ、ごめんユキメノコ…。だけど、最後によくやってくれたな」


「え? 最後に?」


「…あれ? ルナちゃん、なんか様子おかしくない?」


「…ォォーン?」ピヨピヨ


「あっ…! ルナトーンが混乱してる!?」


「『りんしょう』を喰らう寸前に『あやしいひかり』を喰らわせておいたからな。五色、クソ不本意ではあるが、最後はお前とガーディが蹴りを付けろ。負けたらお前に『あやしいかぜ』喰らわすからな」


「そっ、それはカンベンしてください! でも、俺とガーディが勝つのは当然です! 行きますよ、戸鷹さん!」


「うわぁ、けっこうヤバイかも。お願いルナちゃんそこは踏ん張って、『サイコキネシス』いっちゃって!」


「ォォーン?」


わけもわからず じぶんを こうげきした!


「げぇっ」


「よしっ、今だ! ガーディ、『かみつく』!」


「ワォーン!」ガブッ


「ォ…ォォーン…!」ドタッ


「ルナちゃん! …はー、まさか『あやしいひかり』を喰らうなんて…。ユキメノコの素早さナメてたわー…」


「よっしゃーっ!! ガーディ、よくやったぞーっ! 白布さん、白布さんのユキメノコも、ありがとうございます!」


「ワォーン!」フリフリ


「トレーナーの方はともかくとして、ガーディは将来有望でいいポケモンだな。まさか一発で倒せるとは思わなかった」モフモフ


「トレーナーの方はともかくって何ですか!」


「さてと、それじゃうちらジムリーダーを倒した印に」


「この『ツインズバッジ』を持ってけドロボー」


「おおっ! これで4つのジムバッジ全てが揃った…! これで牛島さんに挑戦できるんですね!?」


「モチのロン。あそこの扉から牛島の待ってる部屋に行けるよー」


「ラスボス前にガーディの体力を回復してあげようー」テンテンテテテン♪


「結果は目に見えてわかるが、牛島さんにこてんぱんにされるのもいい経験になるかもな」


「またまた御冗談を、こてんぱんにされるのは牛島さんの方です! 行くぞ、ガーディ! これが最後のバトルだ!」


「ワオーン!」











つづく。
あと一話だから、あと一話で終わるから。

追記:ユキメノコってゴーストタイプなのに、なんでノーマル技のりんしょうが効いたんだよと疑問に思ったそこのあなた
ユキメノコがねらいのまとでも持っとったんじゃろ(すっとぼけ)


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