ぱちぱちれんさい | ナノ
 学食での攻防



白鳥沢学園・学食


「お腹空いた〜! 小鳩、何食べる?」


「うーん、日替わり丼かなぁ。あ、今日は牛丼だ」


「あたし、うどんとA定食にするから、先に席取っといて!」


「わかったー」


数分後…


「今日、なんか混んでるな…。あ、あそこ空いて…って牛島くん!?


「空知か、昼休みに会うのは珍しいな」


「そ、そそそそそっちこそ、がく、学食って珍しいね」


「ああ。今日は母が寝坊して、弁当の量が少なかったから、足りなくてな」


「なるほど、それでその大量の空き皿か…」


「小鳩ー、お待たせ…って牛島じゃん」


「鷲匠もいたのか。席を使うなら今空ける」


「あー、そういえばさっき友達に一緒に食べよって誘われてたんだわ! というわけで小鳩、あんた牛島と食べて! そんじゃ!」ピューッ


「えっ!? ちょっと巴! なにそのわざとらしい笑顔! あとそのサムズアップ!」


「おかしな奴だな。空知、俺の向かいの席なら空いているが」


「え、あの、えと、その、それじゃ、お邪魔します…!」





(うわぁぁぁぁぁ、ご飯中の牛島くん凄いかっこいいぃぃぃぃ!! っていうか箸の使い方めっちゃ上手いかっこいいぃぃぃぃぃ)


「牛丼か」


「ほえっ!? あっ、うん、そうだね、日替わり丼ね、牛丼だね。…えっと、牛島くん牛丼好きなの?」


「いや、俺ではなく幼馴染の好物だ」


小鳩の乙女心に120のダメージ!


「え、えっと、そうなんだ(うぅ、幼馴染さんの話する牛島くん楽しそう…へこむ…)」


「ああ。おかげで飯を奢る時に安く済む」


小鳩の乙女心に180のダメージ!


「へ、へぇー…。じゃあよく食べに行くの?(牛島くんと一緒にご飯うらやましいぃぃぃ…)」


「そうだな、一昨日も行った。二人で練習した帰りは、夕飯までの繋ぎ代わりによく行く」


小鳩の乙女心に350のダメージ!
小鳩はちからつきた!





「いや〜、我ながらナイスアシストだったわ〜。小鳩、どうだった…」


「」返事がないただのしかばねのようだ


「小鳩ーーーっ!?」



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