◎ 最終回(嘘)
「「緊急座談会、この拍手連載の最終回についてー」」
「また始まった、戸鷹たちの妙ちくりんな座談会」
「で、今回は最終回についてだってー? まだ最終回じゃないのにもう最終回ネタやんの?」
「っていうか普通に卒業式でシメるパターンじゃねえのかよ、今までの前振り的に」
「まだ原作は春高の真っ最中なのに? 烏野音駒梟谷その他の3年生はまだ現役なのに?」
「白鳥沢は引退済みとはいえ、春高全国大会編中に卒業式ネタなんて、そんな縁起の悪いことしませんー」
「じゃあどうやって終わらせんの?」
「それを3月いっぱい時間をかけて考えて、3月31日に無事シメる予定だったのに、管理人がゼ◯ダの伝説の新作にどハマりしたせいでその計画が頓挫しちゃったんだよ」
「ドヤ顔で完結宣言しといて何やってんだ!!!」「しょうがないのでー、拍手連載の最終回をうちら戸鷹姉妹が考えてみましたー」
「めっちゃ自信作ー」
「へ〜。まあ多分ネタに全振りした内容だと思うけど、聞くだけ聞いてみようじゃないの」
「暗に『全然期待してない』って言ってんなお前」
「「それじゃ、これが拍手連載の最終回案その1でーす」」
3月、それは別れの季節。
そして、新たな旅立ちの季節。
「はあ〜。もうこの体育館ともお別れだなあ。ずーっとここでバレーしてたいって思ってたのに」
「大丈夫だよ、巴。早く立派な白鳥沢の次期監督になって戻ってくればいいんだから!」
「! そーだな! さっすがあたしの親友!」
「でも……やっぱり寂しいね。私も、できることならずっと巴たちや牛島くんたちとバレーしたかった……」
「だよなぁ……。ずーっと、このままだったらなぁ……」
…………
「……小鳩、小鳩ったら!」
「え? あ、えっと…」
「めずらしくよく寝てたじゃん! 大丈夫? まだぼーっとしてんじゃねーの?」
「あ……ごめんごめん。なんか、私たちが高校3年生になって卒業する夢見ちゃった」
「あはは、何言ってんのさ! あたしら、まだ2年生になったばっかじゃん!」
「そうだね……。あはは、変な夢だったなぁ」
「「あははははは」」
「ってそれ夢オチじゃねえか!!!」「「そうだよ」」
「夢オチはダメでしょフツー! 夢オチ、主人公の妄想オチ、俺たちの戦いはまだまだこれからだオチは三大やってはいけないエンディング(個人の主観です)ダヨ!?」
「ところがどっこい、案はこれだけじゃないんですな」
「まあ黙って座って話を聞きんさいよ、期待しちゃってもいいのよ」
「まだ続きがあるのかよ…? どうせ戸鷹たちのことだから、ロクなもんじゃないだろうとは思うけど」
「「それじゃあこれが最終回案その2でーす」」
「小鳩、小鳩ったら!」
「えっ? あっ、ご、ごめん! 寝ちゃってたみたいだ…」
「難しそうな寝顔してたけど、変な夢でも見たの?」
「え、えっとね……私たちが高校3年生になって、卒業する夢……見ちゃって」
「あはは、なに言ってんのさ! あたしら、まだ2年生になったばっかじゃん!」
「あ、あはは…そうだよね…」
……そう、私たちは高校2年生になったばかり。
でもどうしてだろう、私は何回もこの夢を、私たちが3年生になって卒業する夢を見ている。
まるで夢が現実で、今この時が夢であるかのように、時間の流れが酷く遅く感じる。
そう……私たちは何度も何度も、高校2年生になってから卒業するまでの時間を繰り返しているのだ。
ああ、私たちはあと何度、あの春を……。
あの白鳥沢の体育館での愛おしい日々を過ごすのだろうか……。
「最近流行りの無限ループ展開を取り入れてみました」
「名付けて胡蝶の夢エンド」
「又の名をサザエさんエンド」
「「却下!!!」」最終回をどうするか未だに未定の癖にゼ◯ダにどハマりする夢書きの屑とは私のことです。