言葉の綴り | ナノ


下駄箱の斜陽と君からの手紙

屋上の鍵はこちらです

勇気を出した臆病者の話

運命の1枚を引く瞬間

消しゴムに書いた名前を何度も見つめ

君の照れた笑顔に自己採点

大戦争勃発、パン争奪戦

わざとらしく教科書を忘れた

眩しい日差しは僕の目までも狂わせた

目を盗んでは鳴らない携帯を見つめ





「こら斎藤、そんなにサッカーしたいなら廊下に立ってろ!」

二階の右から三番目の窓、一番後ろの席

悲鳴を上げた僕の靴

君と僕との境界線

授業はいつも居眠りしていた(だって君のことを考えると夜は眠れない)

女神様よりも君が好き

メールアドレス変更しました(キミと僕の名前アットマーク)

運命を別つ掲示された半紙

いい加減俯きっぱなしの首が疲れた(でも君とならこの苦痛も甘んじて受けよう)

春雨が頬を跳ねて
今日あの瞬間が全てだった


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