言葉の綴り | ナノ


悲しみの鱗片を拾い集めては零れ落ち

無くしたものを埋める強さを

でたらめに押しては虚しくなって

少しの勇気で後悔しない選択が出来る筈なのに

捨てきれなかった、弱い私

嘆いても叫んでも立ち止まることは許されない

自分勝手な願いを訊いてほしい

時々見掛けるその背中に

回帰する 漆黒の暗闇

甘ったるいだけのそれに少しの優しさと半分の愛しさを込めて





交錯する叙事詩

或いは確かなものか

純白に身を包んで

残されたものは何かと

未完成の棺

嫉妬と言うには足りない感情でもって

零れ落ちる涙を止める術を教えて

限界の果てに待つものは

君がくれたものを思い返すと笑顔ばかりが占めていて

手を伸ばしても触れることは叶わなくて


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