悲しみの鱗片を拾い集めては零れ落ち 無くしたものを埋める強さを でたらめに押しては虚しくなって 少しの勇気で後悔しない選択が出来る筈なのに 捨てきれなかった、弱い私 嘆いても叫んでも立ち止まることは許されない 自分勝手な願いを訊いてほしい 時々見掛けるその背中に 回帰する 漆黒の暗闇 甘ったるいだけのそれに少しの優しさと半分の愛しさを込めて 交錯する叙事詩 或いは確かなものか 純白に身を包んで 残されたものは何かと 未完成の棺 嫉妬と言うには足りない感情でもって 零れ落ちる涙を止める術を教えて 限界の果てに待つものは 君がくれたものを思い返すと笑顔ばかりが占めていて 手を伸ばしても触れることは叶わなくて |