もしあの頃に戻れるのならと誰もが口にするけれど(した所でもうそれは手遅れなの) こうならなければと誰もが後悔するけれど(後悔する時間があるのなら前へ進めばいい) 悲しいだけの雪ならば春風となって溶かしてしまおう(もう独りにはさせやしない) 見上げた夜空が何処か儚げで、私は遠い地にいる彼を信じ待つより他なかった 曖昧な後ろめたい嘘をまた吐き、颯爽と貴方の前から消えては嗚咽を押し殺す 見慣れた背中も私の気持ちひとつで七色に変化する 空が、月が泣いているようで頬に一筋の滴が伝う 星の降る夜はどうしようもなく貴方に会いたくなるの 朝目を醒ませば隣りにキミが居ることが当たり前で、酷く不確かなものに感じた 私の機嫌は意図も容易く急上昇 (早くあの言葉を囁いて) もし別れの時がくるのならさようならとは言わないよ 何時もことと判断を見誤って本当に大切なことを見逃していた(サインは何時も出ていたんだ) 最早罪の領域だと思う程に、愛しい姫は俺の心を掴んで離さない 見下ろす視線に酷く胸が高鳴って (俺はマゾヒストだっただろうか) 脅える揺れた瞳が益々俺の加虐心を煽っていることに気がつかない、俺は君の虜になっている 世界で一番、それはとても陳腐な台詞だ(世界で一番なんて言葉じゃ足りないんだ) 血の気が失せた頬に口付ければもう温かさは消え失せていた 小鳥の囁り、眩しい日差し、何時もの呼び声、日常、目覚めの時 後悔先に立たずと言うけれど(後から悔やむから後悔と言うのだ) 貴方となら何処へだって行けそうだわ(世界の果てへだって、その向こうへだって) |