※ジーノも達海も猫です。猫パラレルです。ご注意ください
sorry!猫耳が見たいだけのご都合主義です!






家の外から不快なほどに、雌猫の誘う声がする。
どうやら世間的には発情期らしく、彼女達がなにか漂わせているもののせいで、このところジーノはひどく渇いていた。
(どうしても、発情しちゃうよね、そういうつくりだから仕方ないけど)
自分がそうだということは、いつも気怠げな、マイペースなあの子もそうなのだろうか。
期待しつつもため息をついてから、ぴょん、と先輩猫の達海が眠るかごに乗ると、茶色い耳をぴくりとさせた達海は、いつも通り少し怠そうにジーノを見つめる。

「ん、なに?ジーノ用事?」
「うん。ねえ、タッツミーは発情しないの」
「急になんだよー……したいわけじゃねーけど、しないわけないだろ」
「だよね、よかった」

それならばちょうどいいと、ジーノは丸くなる達海に乗っかる。

「……え?」
驚きにたれた目を真ん丸にして、ジーノを振り返る達海。
ジーノがにっこりと笑ってそんな達海の身体を後ろから抱くと、そこで達海はやっと逃げ出そうとする。
(遅いよ)
ジーノが後ろからピンと立った達海の耳を軽く噛むと、驚いたらしく一瞬達海の動きが止まった。

「え、さっきのはお誘いでしょ?」
「ばっ…!お前とは二度としたくねえって、っあ!やだやだ!助けて、ゴトー!」
「……面白くない」
「っひ!やだ、……あッ、やめ、ジーノ!」

飼い主の名前を必死で呼びはじめた達海を少し冷めた目で見て、ジーノは繋がる場所をぺろぺろと舐めて湿らせる。
(ちいさい穴)
ここに自分のをと思うと、興奮する。
(あー…もう駄目だ)

「やだ、っ、外行け、おまえだったら、いっぱい相手はいるだろ…!」
「僕も嫌だ、タッツミーがいい。……ごめんね、もう入れるよ」
「あ、あぁあッ、ひ…!」

達海の身体をがちりと捕まえたジーノは、びくびくと震える達海のそこを慣らすのも適当に、珍しく紳士的ではなく問答無用で突き刺した。
(大丈夫、だよね)
少ししか慣らしていないため最初は硬直していた後孔が、発情期のおかげか、すぐにいつかのように甘く蕩けはじめる。

「痛っ、や、あッ、ぁ、あ、あぅぅ…ッ」
「うん、…タッツミーのナカ、女の子より気持ちいいんだよね」

よく締まる、と尻尾で尻を撫でて、細い達海の腰に自分のモノを打ち付ける。

「やっ、俺は、女じゃ、ッな、あ、くぅッ、ひっ」
「ふふ、こんなにとろとろじゃどうかわかんないよ?」
「やだ、ジーノ、やめ…っ、あぁ、ぅ」

家の外では雌猫が発情していて、つられてどうしても興奮してしまうけれど、この身体を、達海を知ってからは彼女達をどうこうしたいとは思わなくなってしまった。
(タッツミーのせいだよ)
甘いにおいのする首筋を舐めて、ジーノは囁きかける。

「もちろん身体だけじゃなくて、僕が君を愛しているから、余計に気持ちいいんだろうけど」
「ひあぁっ!にゃ、あッ、そこ、や、ッぁ、はうぅ…っ」

ぐずぐずになった内壁を擦りあげると、発情期もあってか外の雌猫以上に甘い鳴き声をあげる達海。
普段が普段だけに余計に興奮してしまうけれど、とジーノは唇を舐めた。
(二人の思いは一緒じゃないと、ね)
そして、一度ペニスを全て引き抜いて。

「ふ、あぁ、みゅう…っ…」
「タッツミー…?」

尻尾で達海のモノを擽りながら囁いた。

「……無理矢理ごめん、夢中だった。タッツミーの意志を尊重したいから……もし、誰かとシたいなら行ってきたらいい。やめたいならやめてあげる」
「ぁ、あぁ、あッ、ん、…ぅ…」

くしゅ、とふわふわの尻尾で性器を擽ると、わかりやすく達海の腰が揺れる。
意地悪だ。わかっては、いる。
ここまでされておいて、我慢ができるはずがない。
(……素直になれるかな?)
どうされたい?と言いながらジーノが頭を撫でると、ひくりと耳を震わせ、達海は泣きそうな声を出した。

「いれられ、たい」
「……よく出来ました」
「っ、あ!」

ずぷりと再びペニスを挿入すると、びくりと跳ねた達海の背中が力を失って崩れた。
内壁は、さっきよりずっとうねって、ジーノを奥へと淫らに誘う。

「ひぃっ、ぁふ、あぁッ、奥、やだッ、ジーノ、っ」
「何が?……タッツミーは、女の子みたいにされるのが気持ちいいんだろ」

奥は感じすぎていやだと、カーペットを引っ掻いて逃げようとする達海。
それに我慢もきかなくなってきて、ジーノが手加減無しに奥まで突き入れると、顔は見えないけれど達海は泣いてしまったらしい。
突き上げる度に、みゅう、と弱々しい泣き声が聞こえた。

「ジーノ、ぁ、あんッ、やだ、壊れる、んッ、ん、ああぁッ」

ひどくしないで。
泣きながら言われ、ジーノのモノが大きく脈打つ。
(反則、だね)

「……ふふ、愛してるよハニー。泣かないで」
「あ、あ、あッ、そんなにしちゃ、やだぁ…!ぁふ、みゅ、ッ」

快感に溺れる達海の身体を抱きしめ、奥まで掻き回すと溢れる声。
(可愛い、…好き、タッツミー)
いつしか外の声なんて聞こえなくなって、ジーノはひたすらに、達海を抱いた。

「あぁあッ、ひ、にゃあっ、あぁっ、も、ダメっ、いく、っ!」
「僕、もっ」

にゃあにゃあと鳴く達海のナカに精液を放つと、尻尾で撫でていた達海の自身からも同じものが溢れる。
がくがく震える達海の身体をぎゅっと抱きしめて、目を閉じて、それでも足りない。

「……まだ頑張れる?やっぱり発情期は辛いね、まだまだキミを抱き足りない」
「あ、う…ッ…馬鹿だろ、お前…っ」
「…ふーん?」

かわいくないことを言うお仕置きだと腰を揺らすと、「ふみゅう」と甘く鳴いて達海が床のカーペットを掻いた。
それに火をつけられ、敏感な猫をもう一度犯しはじめる。

「ひッ!あんっ、やッ、も、ぁ、あぁぁー…ッ!」
「無理だよ、だって発情期だもの。すっからかんになって、可愛い赤ちゃんが出来るまで止まらないのさ」




end




「ただいまー…っ…ん?な!なにやってんだジーノ!」

帰ってくるなり家の雄猫二匹が信じられないことをしていて、一瞬目を丸くした後藤。
しかし二匹の、とりわけ達海を溺愛している後藤はすぐに我に返り、犯され続け力を失いくったりとしている達海を抱き上げた。
行為の途中で突然結合を解かれ、達海は一瞬「ふにゃ」と甘く鳴く。
そしてジーノは、持ち上げられた達海を見つめながら後藤の足元で抗議した。

「ちょっと!タッツミーを返してよゴトー、信じられない!」
「あ……ゴトー…おかえり…」
「達海……大丈夫か、うわ…なんで…ひどい目にあったなあ。病院か…?こら、ジーノ。お前は全くもう、どうなってんだ…」

ぺん、と軽くジーノの頭を叩き、後藤がため息をつく。
(不快だ……)
嬉しそうに後藤に顔を擦り寄せる達海もひどく気に入らないけれど、体格差で手が届かないのはさすがにどうしようもない。

「……勉強になった。次からはゴトーにばれないようにするよ」
「馬鹿じゃねーの……もうやだ、俺死んじゃうよ、ゴトー」
「達海…よしよし…当分はジーノと別の部屋で寝ような」

みゅう、と鳴いた達海が後藤に抱かれてジーノから遠ざけられていく。ジーノはこの展開も、飼い主に絶対の信頼をおく達海も面白くないと頬を膨らませ。

「……でもまあ、タッツミーを諦める気はないんだけどね」

にゃあ、とひとつ鳴いて、後藤のあとを追ったのだった。




end

にゃっつみーの反応をかわいくしようと思ったものの。
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