夜、村越と椿の二人が達海の部屋を尋ねてきた。
なにかと悩みの多い二人だ、相談でもあるんだろうと達海が部屋へ招き入れると二人が口を揃えて言う。

「貴方が好きだ」

と。
思わず目を丸くし、混乱した達海はなにか返事をしなければと半笑いで二人を見つめた。

「俺も、お前らのことそれなりに好きだよ」

いつもよりずっと固い笑顔にしかし二人は「安心した」と呟いて、ベッドに座っていた達海をどさりと布団に押し倒したのだった。



「ひっ、ぁ、ア、あ!やだっ、あぁッ、村越っ」

そしてなんだかわからないままに、今まで達海さえ触れたこともないような場所を執拗に愛撫され、とろとろになった後ろにデカいものを突っ込まれた。
腰を掴まれ、達海の身体の奥まで村越のモノが暴いてくる。
逃げようにも、目の前の椿に抱きしめられた。膝だけで立っている不安定な状態では、体重を椿にかけざるをえなくなって。
椿にしがみつきながら、背をしならせて尻を村越の方へ突き出している状態、と自分の格好を改めて思い浮かべ、達海の頭はあまりの恥ずかしさに一瞬、この状況からフェードアウトしようとする。
しかし、落ちる前にまた快感を与えられた。

「……っ、アンタ、本当に初めてか。……絡み付いてくる」

ず、と重い村越の一突きに、達海は悲鳴を上げる。
最初に感じていた痛みはとうに麻痺して、感じるのは掻き回される快感だけ。まるで知らない場所のように蕩かされた後孔を突かれると、前を触られるのとは違う、腰に溜まっていくような快感に全身の力が抜けて、ひっくり返った声が溢れた。

「う、あんッ、…や、ッあ、あ、…ひぃっ!そこやだ、やだあぁぁ…っ…」
「ここが、イイんだな」
「やっ!ああぁあッ、ぁ、あー…っ、ひぁ、村越、や、だめ、だめっ」

無理矢理見つけ出されたイイトコロ、自分さえどこにあるのか知らない場所を、村越がピンポイントで攻めてくる。あまりの快感に達海の目からは涙が溢れて、椿の肩が濡れた。
それに堪らなくなったらしい、椿が達海をぎゅっと抱きしめる。

「達海、さん……可愛いっス」「あっ、ぁ、つばき…ッ…」

背中を撫でられただけなのに、ぞくりと身体中に電流が走って、達海は椿の肩に額を押し付ける。
すると椿は、びくびくと震えていた達海の手を取り、椿の自身に触れさせた。
触れた熱さと大きさと硬さに思わず「ひ」と小さく悲鳴を上げて、達海が手を離そうとするが、椿はそれを許さない。

「触ってくれるだけでも、すごく気持ちいいッス、達海さん……」

恍惚としたように囁いて、椿は達海の肩に口づけた。
そして、お返しとばかりに達海の自身に触れる。

「ああぁッ、ゃ、椿、ぃ、あ、んぁっ」
「……達海さん、もう出ちゃいそうになってる…」

ぬちゅ、にちゃ、と先走りが椿の手を滑らせるのがわかって、達海はびくりと震えた。
そして、釣られたように達海も手を動かしはじめる。

「椿、ぁ、つばきっ…あ…あ!」
「達海、さん…っ…」
「……オイ、こっちにも集中しろよ」

苛立ったような声と共に、少し緩やかだった村越の動きが激しくなる。がつ、とそれ以上ないくらいに突いたり、やわらかな内壁を押し上げてきた。
精神的にはともかく、柔い、身体の中はもう、そうされる快感に抗えない。
おまけに椿が性器に触れるせいで、その度に感じて後ろを締め上げてしまう。そうすると、村越の動きが余計ダイレクトに伝わり、快感がビリビリと身体を駆け巡った。

「ひっ……、ああぁっ、はう、ッ、く、ぁ!待っ、むらこしぃ…っ」
「っ、狭、急に締め付けるな」

はー、はー、と震える息を達海が吐き出すと、椿が余裕なさげに呟く。

「ふ、達海さん、手、止まっちゃってるッス」

可愛い。聞いたことのない興奮した声色で言った椿は、やはり村越に負けじと達海を責めた。

「溢れてくる、ココ」

緩く幹を擦っていた手で、椿は達海の先端を刺激した。カリカリと尿道を引っ掛かれる、痛いほどの快感に思わず達海は、やめてくれと鳴く。
するとそれに村越は舌打ちをして、ますます達海のイイ場所ばかりに熱いモノをぶつけてきた。

「んッやあぁー…っ、ゃ、ひぃッ、あぁあっ、も、っあ!やめ、でるぅ…ッ…あ、あぁ…っ!」

びゅる、と大量の精液を椿の手に吐き出して達海は肩で息をする。
しかし、休息は一瞬だけで、村越はまた、イッたばかりで震える中を犯した。
敏感になって少し狭くなっているそこに、ぐん、と大きな村越のモノが押し入る。

「あ!ひああぁッ!ぁ、なか、おかし…っ、だめ、あぁ、あ、ッ、やだやだ、ぁ、ああぁ…っ!」
「中、びくびくしてる、な」

今は、やだ、そう繰り返す達海を気にもせずに村越は責め続けた。椿も、また達海を高めるようにやわやわと達海の性器を揉む。
結局、村越が達するまで揺さぶられ続けて、中に熱いモノが注がれたころには、一度萎えた達海の性器はすっかり立ち上がってしまっていた。

「は、っ……も、やだぁ…」

ずるりと村越が自身を抜くと、とろ、と精液がナカから漏れる感覚があって、達海は涙を流す。
しかし、ようやく終わったと思い目を閉じると、今度は身体を村越に抱きしめられた。
荒々しく身体を抱かれ、達海は思わず濡れた目で村越を見つめる。
すると村越はふっと笑って椿を見た。

「やれよ、椿」
「……達海さん、すみません」
「へ、……うそ、うそ、ちょっと待っ、や、あッ」

達海が暴れようとするときゅうっと村越に乳首を抓られ、驚きに身を固くする。
こんなとこも感じるのか、と少し馬鹿にしたような声に思わず村越を睨みつけると、村越は達海に口づけた。

「ん、んぅ……ん、……んっ」
「……入れるッス」
「んんっ、まっ、…ん、……ッ!」

濃厚な口付けの最中に、椿が達海のナカに自身を挿入する。
ずぷ、とまた違う熱さに身体を焼かれ、観念したように達海は目を閉じた。






end

わさびさんありがとうございました!

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -