「タッツミー、声が聞きたいんだけど」

いいかなあとジーノは達海の髪を撫でながら言う。
心地よさにまどろんでいた達海が目を開ける。

「……ジーノ」

これでいい?と言った達海にジーノはキスをした。

「まだ駄目。好きって言って」
「ねむいっつの……」

ぱち、と重いまばたきをする達海をジーノは見つめ、髪を撫でる手を止めない。

「タッツミー、お願い」
「……アイラブユー、ティアーモ」
「駄目だよ、君の言葉で」

うるさいなあ、と言いながら達海はジーノを抱きしめた。

「……タッツミー、怒った?」
「違うよもー、……好きだよジーノ」

だから寝かせて、と言ってとうとう達海は目を閉じる。
回された腕を外すのもね、と言い訳してから、ジーノも同じように目を閉じたのだった。




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